笑顔のキミが好き【百】 14 (ページ27)

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クラクションページ27

電話は陸からだった。

･･･「お姉ちゃん、夜遅くごめんね。」

『いいよ。どうしたの？』

･･･「大和さんと三月が喧嘩して･･･一織まで出て行っちゃった。」
･･･「陸くん貸して･･･Aさん、壮五です。夜分遅くに申し訳ありません。三月くんや一織くん、大和さんの行きそうな所、心当たりがあるでしょうか。帰って来ないと言われても宿泊場所の問題がありまして。」

『ちょっと待ってね。』

保留をタッチして百を向くと、うなだれている。

【これからの時に･･･って感じ？】

苦笑いするも、その場合ではない。

『百。みっちゃんといおりんが寮を出た。宜しくね。』
「えっ！？･･･く！明日が良かった。」

百が急いで鞄を持って玄関へ行く。

「連絡する！お休み！」

『お休み。気をつけて！』

見送って、通話をタッチした。

『そうちゃん？みっちゃんといおりんは百にお願いしたから大丈夫だよ。ヤマさんも何とかする。大変だろうけど他のメンバーを宜しくね。』

･･･「わ！お邪魔して本当に申し訳ありません！ああ、もう本当に･･･」
『大丈夫。連絡してくれて、ありがとう。』

･･･「ああ、いえ。三月くんと一織くんが頼りそうだと思ったのと、大和さんはAさんが･･･あ、いえ。すみません。ではマネージャーに連絡しますので。」

『うん。また連絡するね。ありがとう。お休み。』

･･･「お休みなさい。」

電話を切って万に電話する。
すぐ出てくれてヤマさんに電話すると言ってくれた。

取りあえず先にやることは、やった。

【心配なのは、これからの寮の食事かー。】

行けそうな日をスケジュール帳から考える。

どれ位の間かな。
ヤマさんのＭissionの撮影終わりには解決してるはず。
でも大体これ位っていうメドはつくけど･･･

みんな、すれ違ってしんどいね。
でも、絶対乗り越えられるよ。

そう思いながら千に電話した。

『ごめんね。夜中に。寝てた？』

･･･「本当だよ。何時だと思ってるの。･･･何かあった？」

ちょっと眠そうな千の声。
今日は作曲してないのかな。

そうちゃんから連絡あって、みっちゃんとヤマさんが喧嘩して家出した事を伝えた。
百が、みっちゃんといおりんを泊まらせる事になったのも言った。

･･･「大和くん、一晩位なら大丈夫でしょ。明日の朝、声かけるのでいい？」

『いいよ。』

･･･「Aのお願いなら特別。貸しね。」

これはうやむやに出来なさそう。

分かったと言うしかなかった。