NEXT Re:vale新企画 ページ7
千も事務所に既に来ていて、驚いた顔して言った。
「へぇ、泊まったの。」
「うん、泊まった。」
「・・・・・・おめでとう?」
「いや・・・オレ、寝ちゃった・・・・・・」
「は?」
「寝ちゃったよ・・・ユキ・・・・・・」
悲しそうに言う百を目の前に、千の開いた口は塞がらなかった。
思わず吹いた。
「ちょっと!A、笑わなくたっていいでしょ!」
『千の間抜けな顔が面白くて・・・』
その時に、おかりんが紙を持ってきて会議室に促した。
「まず、本日は音楽雑誌の撮影とNEXT Re:valeの企画会議ですね。それと別で月初めに行くゲレンデの企画はこちらになります。」
おかりんが渡してきた紙を見ると、“NEXT Re:vale新企画”と書かれた下に、日時と場所と参加メンバーがあった。
「これ、本当に行くの?雪山・・・・・・」
千が嫌そうに言う。
『NEXT Re:valeだもんね?ていうかこの企画会議、私出てない・・・百が決めたの?』
「・・・よくオレが発案って分かったね?」
『こういうの考えるのって、百でしょ?千が寒い所へ行きたい訳ないでしょ。』
「だから温泉も入れてるんじゃんか!ユキが温泉行きたいって、いっぱい言ってたから!」
ああ、言ってた。
うんうん頷く。
てか、この企画知ってるけどさ、一部しか知らないんだよね。
「ヤスとモモがいるなら行くよ。」
「・・・ユキ・・・!イケメン!」
「モモもイケメンだよ。」
「うわー!ユキに言われるの照れちゃう!」
「そう?いくらでも言ってあげるよ。モモは僕の天使だから。」
『・・・て・・・っ?』
【天使・・・・・・!?】
目を丸くして千を見た。
目の前では百と千のラブラブトークが続いている。
【寝起きじゃないのに言うの!?】
あれだよね!?
寝起きに“天使かと思った”とか言うやつだよね!?
呆気にとられていると、おかりんが心配そうに「あれは流石にツッコミ待ちですよね?」と微妙そうに言っている。
『あれは本心だと思う・・・特に千・・・・・・』
「ええ!?・・・・・・遂に・・・Aさんが自分のものにならないからと言って、そっちの方向に・・・!」
『いや、おかりん。流石にないから。あれでもツッコミ待ちなのは正解。』
時々私の方を見て、百と千がラブラブトークを続けている。
「「ねぇ、いつまでやればいいの?放置?」」
『ほらね?』
私は苦笑いして言った。
『でも2人共、本心でしょ?』
千が当然の様に頷くと、百は凄く照れた。
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作者名:miz | 作成日時:2019年4月19日 5時