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IDOLiSH7結成1周年 5 ページ47

百「口紅だー!楽、お盛んだなー!」

三「さっすが抱かれたい男No.1・・・!」

「違っ・・・」

『お盛んなら襟じゃないんじゃ・・・』

知っているなだけにフォローをしようとすると、百がニヤッとして私との距離を詰めた。

「んー?じゃあどこに付くの?・・・オレに付けてく・・・れ・・・。・・・・・・?」

私が百の後ろを見て真っ青な顔で指を指すと、百はゆっくり後ろを振り返った。

「僕の娘の1人に近づくお盛んな男子は、百くんなのかな?」

うはー・・・
おじさんの顔、怖いよ?
百、真っ青になってない?

「いえ。Aさんとは、誠実に将来を見据えたお付き合いをさせていただいてます。今後ともよろしくお願いします。」

【え?】

移動して、ゆっくり百の顔を見上げる。

真っ直ぐおじさんを見据えて、真剣な顔。

誰かが口笛を吹いた。
おじさんはニコッと笑う。

「うん。こちらこそ、よろしくね。」

【えっ!!】

周りが、わぁっと沸いた。
何人かが百を囲む。

「すっげーももりん!カッコ良かった!」
「百さん、おめでとうございます!」

「うわー、めっちゃドキドキしたー!モモちゃんイケてた?大丈夫だった!?」

「イケてました、イケてました!」
「見たことない百さんでした!」

「いやー!ホント?モモちゃん大人な役も出来ちゃう?」

「出来ます出来ます!」

すっかり元の百だ。

心臓がドクドク音がする。

なに、さっきの。
・・・・・・うわ、ちょっと。

体温が急激に上がってく。

【めっちゃ格好良かった・・・。】

「百くん、凄いね。あの社長にAとの交際認めさせるなんて。」

その声に見上げると、万と千が百の方をにこやかな笑顔で見ていた。

「モモだからね。当然だよ。」

『そもそも親じゃないんだけど。こけら落としの打ち上げじゃタジタジだったのに・・・』

「強気になれるなんかがあったんじゃないの?」

強気になれる・・・・・・。
そりゃ、思い当たるけど・・・。

「へぇ、そう。」

私は何も言わないのに、千が私を見て微笑む。
顔が赤い自覚はあった。

【バレた・・・・・・と、思う。】

こんなとこだけ勘がいい。

「行っておいで。百くんの所。」

トンと万に背中を押されて百の方へ行った。



「百くんには敵わないな。」
「モモだから譲ろうと思ったんだよ。」
「・・・・・・うん。そうだな。」
「・・・飲む?」
「ははは。飲もうか。」

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作者名:miz | 作成日時:2019年4月19日 5時

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