笑顔のキミが好き【百】 12 (ページ5)

今日:56 hit、昨日:10 hit、合計:128,367 hit

２人きりの朝　4 ページ5

百がフキンとお皿を置いて、私に抱きつこうとしたタイミングで、たまたまキッチンを離れた。
百が崩れ落ちた。

「うぅ･･･つれない･･･でも好き･･･」

それが聞こえると私は笑った。

千おはよう。おかりん、僕、自分の車で行く。9時に事務所ね^^
百おっはよー!分かった!
ヤスおはよう。了解。じゃあ私はお迎えよろしくお願いします!
おかりん了解しました。ではヤスさんは8時20分にお迎えに伺います!

『ヤスになって出れないから半分だけやろう。』

「えー？イチャイチャしようよ～。」

全ての支度が終わった百が、私の後ろで口を尖らせて文句を言っている。

『そんな時間は、ない。』

「あーもう、何で寝ちゃったんだろ･･･。」

『疲れてたんでしょ？最近、ちゃんと寝れてた？』

鏡越しに目を合わせながら会話する。

「･･････久しぶりにグッスリ寝た。」

『あはは。最近寝れてなかったって白状したものでしょ。』

「もー、仕方ないじゃんか。」

『うん。歌えないのしんどかったよね。万にも怯えて･･･でも会っても大丈夫だったね。』

メイクを終えて、微笑みながら百を向く。
百も嬉しそうに微笑んでくれた。

「うん。･･･Aの愛情も、いっぱい感じたよ。あんなに熱烈な告白初めて！」

満面の笑みで言われて恥ずかしくなった。
百に背を向けて言う。

『百はモテるから、いっぱい告白されてるし、普通のじゃ伝わらないでしょ！』

「･･････ん？モテる？」

『うん、モテる！』

「モテるっていうのはユキみたいな事を言うんだよ？」

思わず呆れて、百の方を向いて言った。

『あれはモテるんじゃないの。まず見た目にやられる人がほとんどだから、百みたいに中身も伴ってるモテ方じゃないんだよ。』

「中身･･･伴ってる･･･？･･･A、オレのどこが好き？」

『へ！？』

「出会った頃は、ずーっと、かわいい、かわいいって言われてて、Re:valeになってから時々格好いいって言ってくれて･･････でも、それしか知らない。」

『ええ！？言うの！？』

「言って。２人きりだから！」

『いや、恥ずかしい！』

「えー？･･････オレはねー･･･」

百が言おうとするのを、思わず聞く体制になると、百がニヤニヤしていた。

「やっぱりオレだけじゃなくて、Aも聞きたいよね？」

『あ。』

ハメられた･･････。

『百も言ってよ？』

百がニコニコしながら頷く。