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彼女の秘密 2 〜百side〜 ページ35

Re:valeの名前ができる前の出来事。
千が4股すること。
助っ人の女性と揉める。心や体が好みじゃない(千)
女性と仲がいい男性に、千を庇った万さんが殴られる。

千16才。
万さんと喧嘩して、行きずりで引っ掛けた女の人と揉める。(コミックより)

【これ、Aがユキやバンさんに出会う前?コミック?】

春原百瀬。
サッカー三昧。司令塔を叩き込まれる。
ファンクラブが出来るほどモテていた。
味方の状態を気にして、気を取られて負傷。
寝相は悪く、昔に縁側から落ちた。


思わず顔が引きつった。

【これ・・・・・・Aとユキが会いに行った時、姉ちゃんが言ったのか?あ、いや。違う。】

この日記帳の紙の古さと、ペンで書いてある跡を見ると、最近ではない事位分かる。

読んでも疑問が増えるだけだ。

いつの間にか隣で座っているAに向かって話す。
怖くて目線は向けられない。

「A、失礼を承知で聞くけど・・・・・・何者なの?」

『・・・・・・それ、読み終わったら聞いて。』

Aの優しそうな声にハッとした。
バッとAを見る。

どこか寂しそうな、泣きそうな顔で、微笑んでいた。

何やってるんだオレ。
勇気を出してくれて、見せてくれたのに違いないのに。

日記帳を閉じてAを抱きしめた。

『え?読まないの?』

「いい。Aの口から聞きたい。・・・・・・話してくれるなら。」

『見せた時点で話す気だよ。』

「・・・・・うん。」

Aと目が合うと、Aは意を決したように口を開いた。

『あのね・・・・・・』



要約すると、前世の記憶があり、その記憶の中で今の世界はゲームだったと言う。

その中のストーリーが、ほとんど今まであったことと同じ(大きな出来事は特に)らしい。
普通ならにわかには信じがたいが、この日記帳を見た後だから信じられた。

【いや、日記帳を見たからじゃない。】

だいぶ前から色々知ってるなって、沢山思ってた。

オレの名前。
バンさんとAが事故に合う前に、落ち着いたら連絡するって言った理由。

岡崎事務所に拘った訳。
ユキと喧嘩した時に貰った冷却シートと解熱剤。

バンさんの居場所が分かった理由。
Aが周りの事情に精通している理由。

・・・・・・オレとユキの関係を、しつこく気にした理由。

【全部・・・自分がいない世界を気にして・・・未来を知ってたからか。】

Aが話した事は、オレの心にストンと素直に落ちた。

彼女の秘密 3 〜百side〜→←彼女の秘密 〜百side〜



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作者名:miz | 作成日時:2019年4月19日 5時

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