朝の会話 2 ページ12
『うわ、早･･･』
「本当。ユキ起きれるかな？」
おかりんお迎えはどうしましょうか。
百オレ、ユキの家に泊まるから一緒に連れてくよ。
ヤスじゃあ私だけお願いします。
おかりんと千から了解のスタンプが送られてきた。
『6時起きかな？厳しいなぁ。』
そうこぼすと、百がホッとしたように呟いた。
「良かった。ユキの家で。」
『ん？何で？』
「あ･･･。･･････A、朝言った事覚えてないの？」
『朝･･･？』
何か言ってたっけ？
聞くと、百は顔を赤くして下を向いた。
「今日の夜、しよって言った･･････。」
『へ？』
しよって言った･･･？
【！！】
思い出した！
でも、いいよとは言ってない。
こっちも真っ赤になって百を見る。
「明日の午前中がオフだったから、いいかと思って･･･。･･････っごめん！さっき、オレしか考えてないみたいでショックで･･･ああ、いや、急いではないんだけど！朝、話したからちょっと期待したというか･･･。うわぁ、恥ずかしい･･･」
百は真っ赤な顔で言いながら、最後には座り込んで顔を覆ってしまった。
「だから！今日するなら朝早いの辛いでしょ？」
『あの･･･百、私も恥ずかしいから、もういい。』
恥ずかしくて、胸の奥がギュッとする。
「良くないの！だから泊まるのユキんちじゃないとオレが保たない！だから、さっき変な態度取ってごめんなさい！」
それが言いたかったの！と、早口で百は言い切った。
『え、えと･･･覚えてなくてごめんなさい？って言うべき･･･？』
戸惑いながら言うと、百はブンブン手を振った。
「いい！オレが勝手に思ってただけだから！てか、もうこの話終わり！･･･あーもぅ、外でする話じゃない･･･」
『今更･･････』
「だって今、話しなかったら変な空気のままだし。」
「何の話ですか？」
百と2人、真っ赤な顔のまま声の主を見ると天だった。
「『天。』」
帽子に眼鏡の天は、私と百を見比べて言った。
「Aさんも来るなら、ボク来ませんでしたよ？」
「だと思って言わなかった！」
顔色が元に戻った百はニコッとして言った。
天は無表情のまま、クルッと後ろを向く。
「･･･お邪魔なので帰ります。」
「えぇっ！？待って！」
『･･･天が帰るなら私も帰るよ？』
私が言うと、天が振り向いて目を見張った。
百が焦っている。
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作者名：miz | 作成日時：2019年4月19日 5時
