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リバーサイド 2 〜千side〜 ページ46

「『事務所が再編中で・・・』」

Aとかぶって、見合う。

「忙しいんだって。」

「ありゃりゃ。落ち着いたら遊べるといいね!じゃあA、後で電話すんね!行ってきます!」

電話?

閉じられたドアを見送って、Aを向く。

「電話って?」

『以前浴びるように飲んだことがあるらしいから、そうならないように確認するだけ。』

「そう・・・リバーサイドで暮らすって言ったのにな。」

僕がポツリと呟くと、おかりんに、川の側は洪水の危険があるから別の不動産を買うと言われた。

『ああ、そうね。危険だよね。』

「え。」

Aにまでも言われた・・・

『万にも聞いたら?きっといい返事が貰えるよ。』

「万?」

Aが微笑む。

【・・・そうか。万にも会ったら聞いてみよう。】

『うん。・・・じゃあ帰ろうかな。おかりん、また明日。』

「あ、僕も。送るよ。」

急いで帰り支度を済ませる。
Aの後を追った。

「はい。お疲れさまでした!」

事務所を出て車に乗って貰った。

「今日家来る?」

『曲作るんでしょ?邪魔になるから行かない。』

「邪魔にならないよ。まだ締め切り何日かあるし。」

『なるでしょ。集中出来ないとイライラするんだから行かない。』

「そんな事ないのに。」

『ある。・・・食事は?』

「まだ。」

『なら、どっかで食べてから帰ろう。千、作曲の時は放っとくと食べないから。』

「じゃあ僕の家で作って。材料は色々あるし。」

Aの眉間にシワが寄ったけど、知らないフリ。
頬も少し膨れている気がするけど。

【モモだったら、頬をツンてするだけで笑って仕方ないって言ってくれるけど。】

Aは、そうもいかない。
・・・・・・そう言えば。

「ねえ、Aは、僕が家庭に向かないと思う?」

『え?・・・・・・ああ、そうか。・・・いや、家庭に向かないとか、色んな家庭があるからね。難しいね。でも、世に言う、子供とたくさん遊ぶイクメンパパとかは向かないと思うよ。そういうのは百が似合うかな。』

「じゃあどんなのなら向くの。」

『遊びじゃなくたって子供と出来ることはあるんじゃないの?子供だけが家族でもないし。結局家族だって人との付き合いなんだから、少しずつ積み重なっていくものだし。そのままでいいんじゃない?千は、百と出会って、愛情を知った・・・』
「そこは、Aも。」

『はいはい。じゃあ百と私に会って愛情を知ったんだから、そのまま他に伝えていけばいいんだよ。』

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ミズ ミズ(プロフ) - 麗妃さん» いえ!身内からのリクエストで既に万ルート希望の声があったので、構想はあるものの「あ、これ短い」と思ってお蔵入りの可能性はあったので、嬉しいです。ありがとうございます!頑張ります! (2019年4月18日 14時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
麗妃(プロフ) - 誤字ありました!万さんルートです。誤字失礼致しました。 (2019年4月18日 14時) (レス) id: d59234d3e4 (このIDを非表示/違反報告)
麗妃(プロフ) - ミズ ミズさん» ミズ ミズさんのストーリー展開が本当に好きで、万さん不ルートを作ってくださるだけで幸せです!ですから、大丈夫です!これからも応援しつつ、作品を楽しませていただきたいと思っています。これからも頑張って下さい!長文失礼致しました。 (2019年4月18日 14時) (レス) id: d59234d3e4 (このIDを非表示/違反報告)
麗妃(プロフ) - ミズ ミズさん» ええ、え、本当ですか!?正直駄目元だったので、とても嬉しいです!!万さんの立場も分かっているつもりですし、もう色々なルートを書いているミズ ミズさんも大変だとと思います。なので無理しない程度に、ミズ ミズさんの考えているストーリーを恵んで下さい! (2019年4月18日 14時) (レス) id: d59234d3e4 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 麗妃さん» いつもありがとうございます!万ルートは、万が主人公の事を一番分かってる位置にいる為、この後のストーリー展開予定での葛藤が消化されやすくて、他ルートのネタバレ的な物になってしまうので、書くなら他が第三部途中位ならと思いますが、いかがですか? (2019年4月18日 14時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:miz | 作成日時:2019年4月9日 10時

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