笑顔のキミが好き 【千】 2

あけぼのテレビ開局50周年パーティー　〜千side〜 ページ34

ヤスのお仕事企画でリラクゼーションスタッフも終わって、あけぼのテレビのパーティーに来た。
モモと三月くんと龍之介くんの仲の良さに疎外感を感じると、Aが笑いながら僕の背中を優しくポンポンと叩く。

･･････ちょっと癒される。

『野菜のコンフィあるね。千、食べる？それとも飲み物取ってこようか。』

「一緒に行くよ。」

それぞれ好きなのを持って戻る。

『そういや星野さん見た。挨拶する？』

「後でいいんじゃない？話し中みたいだし、適当に呼ばれるよ。」

そう言うと、少し驚いたようにAは、目を大きくした。

「･･････何。」

『いやぁ、千って本当に変わったなと思って。昔ならめんどくさい、って一蹴したね、絶対。』

･･････そうかも。
普段の番組の挨拶もここ何年か、ほとんど行かないことが多いから余計にそう思うんだろう。

「売れてない頃は行ったよ、挨拶。」

『うん。それは知ってる。でも基本面倒くさがり。』

「大和くんもそうだね。」

『ヤマさんは違うよ。ヤマさんが面倒くさいと思ってるのは自分の事やしがらみだから。ヤマさんは自己犠牲してしまう位に熱い人だと思うよ。･･･ちょっと百に似てる所あるよね。』

ああ、そうか。

「だから僕、構いたくなるのか。」

『ああ、うん。そうだね。千は百もヤマさんも大好きだもんね。』

「Aも大好きだよ。」

『ふふ。知ってる。』

Aが嬉しそうに微笑んだ。

【･･････あれ？】

いつも、はいはいって面倒くさそうに言われるか、そこは聞いてないとか言われたり、冷たくされるのに。

うわ。
かなり、嬉しいかも。

「よう、久しぶり？だな。何話してた？」

「大和くん･･･。ああ、僕とAと大和くんの共演が楽しみだって話。」

楽「･･･してたか？」

天「･･･してたんじゃない？」

『まぁ、ヤマさんの話はしてたよ。』

Aが笑いながら、そう言った。
陸くんがＭissionシリーズ楽しみにしてると言ってくれたのでお礼を言う。

「お姉ちゃんも出るよね。何の役？」

『ヤマさんと同じ職場の看護士。怖いよね。同じ職場に殺人犯いんの。』

「守ってあげるよ。」

『千、シナリオ勝手にいじらないでよ？』

「やらない、やらない。」

やらないけど、ちょっと位アドリブ入れたいよね。
大和くんにたくさん入れようかな。
Aとやると脱線しそうになるけど、お互いに修正も上手く出来て楽しい。

大和くんが人に呼ばれて行った。

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