福岡オフ 2 〜千side〜 ページ31
席に行くと、天くんがいた。
【やっぱり・・・・・・。】
しかも3人揃って並んで座る。
Aが真ん中。
・・・・・・まぁ仕方ないか。
『天。チケット、2枚じゃなかったの?』
「TRIGGERの分って言って貰ったんだけど、楽も龍も先約があるって言うから。陸に遊ぼうって誘われた時には、Aさんに渡した後だったしね。・・・うん。でも良かった。Aさんに渡して。きっといい勉強になるよ。・・・賞をいっぱい獲ってる人に勉強っていうのも可笑しいかもしれないけど。」
「そんな事はないよ。ありがとう、天くん。」
『うん。ありがとう。楽しみ。』
天くんは、ふわっと嬉しそうに笑った。
【・・・へぇ、こんな顔もするんだ。】
びっくりした。
塩対応しか、あまり見てこなかったから。
Aは驚いた様子もなく、普通に天くんと話している。
天くんも楽しそう・・・
そういや、昔からの知り合いだっけ。
天くんが凄くAに、気を許してるのが分かる。
ちょっと、もやもや。
【・・・格好悪いけど・・・今更だし。】
Aの手をそっと握った。
ビクッとAの手が動いて離された。
・・・・・・。なんで。
うわ、すっごいヘコむ。
「あ、始まりますよ。」
『うん。・・・・・・千。』
「何。」
低い声で返すと、笑われた。
顔を寄せられて小声で言われた。
『堂々とは繋げないでしょ?』
分かってても、繋ぎたい事もある。
「・・・・・・じゃあ、ここで。」
僕の足とAの足の間に手をやると、繋いでくれた。
ホッとする。
さっき拒否されたから余計に。
観劇の間、ずっと繋いでた。
『面白かった!ありがとう、天。』
「こちらこそ貰ってくれてありがとう。じゃあボクは楽屋に挨拶行くから。また夜に。」
手を振って別れて出る。
「ちょっとブラブラしよう。今度こそデート。」
『もう時間あんまりないよ?・・・あんなに布団にかじりついてたのに。』
「・・・・・・何か文句あるの。あんなに起こしたがってたのに。」
『ふふ、顔赤いよ?じゃあちょっとお土産買って行こうか。』
のんびり帰りつつ、呉どうふという豆腐を買って帰った。
百「へー。呉どうふ?変わってるね。面白そう!」
『千も食べれるし、百がそう言うと思って買ったの。モツ鍋の後、食べれたら食べようよ!』
「いいね!バンさんにもあげるの?」
「うん。それ用にも買ったよ。」
言いながら、予約してある店に行った。
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ミズ ミズ(プロフ) - 麗妃さん» いえ!身内からのリクエストで既に万ルート希望の声があったので、構想はあるものの「あ、これ短い」と思ってお蔵入りの可能性はあったので、嬉しいです。ありがとうございます!頑張ります! (2019年4月18日 14時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
麗妃(プロフ) - 誤字ありました!万さんルートです。誤字失礼致しました。 (2019年4月18日 14時) (レス) id: d59234d3e4 (このIDを非表示/違反報告)
麗妃(プロフ) - ミズ ミズさん» ミズ ミズさんのストーリー展開が本当に好きで、万さん不ルートを作ってくださるだけで幸せです!ですから、大丈夫です!これからも応援しつつ、作品を楽しませていただきたいと思っています。これからも頑張って下さい!長文失礼致しました。 (2019年4月18日 14時) (レス) id: d59234d3e4 (このIDを非表示/違反報告)
麗妃(プロフ) - ミズ ミズさん» ええ、え、本当ですか!?正直駄目元だったので、とても嬉しいです!!万さんの立場も分かっているつもりですし、もう色々なルートを書いているミズ ミズさんも大変だとと思います。なので無理しない程度に、ミズ ミズさんの考えているストーリーを恵んで下さい! (2019年4月18日 14時) (レス) id: d59234d3e4 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 麗妃さん» いつもありがとうございます!万ルートは、万が主人公の事を一番分かってる位置にいる為、この後のストーリー展開予定での葛藤が消化されやすくて、他ルートのネタバレ的な物になってしまうので、書くなら他が第三部途中位ならと思いますが、いかがですか? (2019年4月18日 14時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:miz | 作成日時:2019年4月9日 10時