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借り物の幸せ 〜千side〜 ページ4

TRIGGERや他のスタッフがいる中、収録が始まった。

モモは、また歌えなかった。

「モモ、休憩しよう。僕もついていく。」

モモに手を伸ばすと、パンッと払われた。
乾いた音がスタジオに響く。

驚いた。
モモが僕の手を振り払うなんて・・・・・・

「いい。オレ1人で行く。」

「でも、その状態じゃ・・・」
「いいって言ってるだろ!!オレは期限切れなんだ!!放っておけよ!!」

期限切れ・・・・・・
Aが朝、言ってた事だ。

『百!!』

「ヤスも来るな!」

Aにまで怒鳴った。

Aの言うように、僕たちが付き合っているのを気にしてるのか?
自分が邪魔だと、思ってるのか?

それとも、Aに対する想いをまだ断ち切れてない?
いつだって僕とAを応援してくれた。

黙って2人にしてくれた事だって何度もある。

分からない。

Aがスタッフやプロデューサーに謝っている。
僕も一緒になって謝った。

「なあ。あの時、百さんが言ってたの、どういう意味なんだ?期限切れだって。」

楽くんが聞く。

「・・・・・・。それは・・・・・・。」

『楽屋に行きながら話そう。ここは人が多すぎる。』

「うん・・・。」

『Re:valeはインディーズの頃、百は、いなかったんだ。別の人がいたの。』

Aは言った。

「“ヤス”もいなかったよ。」

同一人物だけど、公式的には違うのだから、そう言った。

『・・・・・・そうだね。』

それから2人で話した。

有名プロデューサーが声をかけてきた事
ステージで僕以外が事故にあった事
デビューの話がなくなった事
方向性の違うプロデューサーが声をかけて僕が飛びついた事
相方の男性が行方不明になった事
モモがRe:valeになったことを言った。

そして電話をしていた理由も。

楽屋に着く。
話し声が聞こえた。

「5周年記念で、オレは期限切れなんだよ。・・・・・・少なくともユキは、そう思ってる。」

天「じゃあヤスさんは?どうして来るなって言ったんですか。」

「それは・・・・・・ヤスも、事情を知ってるから。探してないみたいだけど。」

一「ヤスさんは、事務所でメンバーになったんですか?」

「いや、ヤスは・・・。・・・うん。事務所で決まった。あんな腕のいいエレクトーン、そこら辺にゴロゴロしてないでしょ?ユキさん達Re:valeの女の人も、エレクトーン担当だったんだ。だからエレクトーン奏者は必要で。」

借り物の幸せ 2 〜千side〜→←モモの声 〜千side〜



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ミズ ミズ(プロフ) - 麗妃さん» いえ!身内からのリクエストで既に万ルート希望の声があったので、構想はあるものの「あ、これ短い」と思ってお蔵入りの可能性はあったので、嬉しいです。ありがとうございます!頑張ります! (2019年4月18日 14時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
麗妃(プロフ) - 誤字ありました!万さんルートです。誤字失礼致しました。 (2019年4月18日 14時) (レス) id: d59234d3e4 (このIDを非表示/違反報告)
麗妃(プロフ) - ミズ ミズさん» ミズ ミズさんのストーリー展開が本当に好きで、万さん不ルートを作ってくださるだけで幸せです!ですから、大丈夫です!これからも応援しつつ、作品を楽しませていただきたいと思っています。これからも頑張って下さい!長文失礼致しました。 (2019年4月18日 14時) (レス) id: d59234d3e4 (このIDを非表示/違反報告)
麗妃(プロフ) - ミズ ミズさん» ええ、え、本当ですか!?正直駄目元だったので、とても嬉しいです!!万さんの立場も分かっているつもりですし、もう色々なルートを書いているミズ ミズさんも大変だとと思います。なので無理しない程度に、ミズ ミズさんの考えているストーリーを恵んで下さい! (2019年4月18日 14時) (レス) id: d59234d3e4 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 麗妃さん» いつもありがとうございます!万ルートは、万が主人公の事を一番分かってる位置にいる為、この後のストーリー展開予定での葛藤が消化されやすくて、他ルートのネタバレ的な物になってしまうので、書くなら他が第三部途中位ならと思いますが、いかがですか? (2019年4月18日 14時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:miz | 作成日時:2019年4月9日 10時

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