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モモの実家へ 2 〜千side〜 ページ20

モモの母親が言った。

「Aさん。私が以前言ってた、百瀬と一緒に来るのは出来そうかしら?覚えている?」

『えっ!?・・・覚えてます。』

【モモと一緒に来る・・・?】

『あの、そういう意味なら難しいかなと思います。・・・すみません。』

Aは苦笑いして、申し訳なさそうに謝った。
モモの母親は「残念ね。」と呟いて笑った。

瑠璃「何の話?」

「5年前位かしらね。Aさんは、百瀬は絶対にトップアイドルになるって言い切って説得しに来たの。お預かりしますって言ってくれた。お嫁さんが、こんな人だと安心よね。でも今、断られちゃった。」

瑠璃さんが僕を見る。

僕がAを好きなのは知ってるからだろう。
思わず笑った。

「僕と付き合っています。何度か結婚の話はしてますけど中々首を縦に振ってくれません。」

「あら、百瀬は振られちゃったのね。」

「キチンと百瀬くんとは話し合いました。今は応援してくれてます。」

言うと、Aが驚いたように僕を見た。

瑠璃さんは頬を染めて「ユキヤスだったのか。頑張ってたもんね。」と言っている。

モモの連絡先を渡して春原家を後にした。

「じゃあ次。・・・ていうか、Aがモモの家に既に挨拶行ってるとは思わなかったよ。5年前っていつ頃?」

『百がRe:valeになるって決まって少し経った時。』

「えっ!?家族と喧嘩したとか本当は帰れないなんて、最近聞いたばかりでしょう?」

運転して前を向きながら驚く。
チラッとAを見ると、笑っていた。

『そうだね。でもあの頃の百は笑顔だったけど、ちゃんと笑ってなかったよ。笑顔を作ってた。分からなかった?』

「・・・分からなかった。・・・そうか。Aだから分かったのか。」

『どういう事?』

「モモの事を好きだったから、ちゃんと見てたって事でしょ。・・・すごい妬けるけど。」

サービスエリアに着くと、お互いに変装して食事をした。

「A・・・この肉、食べて。」

『あはは。いいよ。』

こんな事にも幸せだと思う。

【さっきの事といい・・・やっぱり・・・】

食べ終わって万の実家に着く。
今までのことを謝って万の事を話してから、また2人で車に乗り込んだ。

「ねぇ、A。もう一カ所行きたい所が出来たんだけど、いい?」

『ん?大丈夫だよ。』

ナビを設定すると、Aが驚いた。

『何しに行くの?』

「挨拶。突然だけどいるかな?連絡してくれる?」

Aは戸惑いながらも電話してくれた。

彼女の実家へ 〜千side〜→←モモの実家へ 〜千side〜



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ミズ ミズ(プロフ) - 麗妃さん» いえ!身内からのリクエストで既に万ルート希望の声があったので、構想はあるものの「あ、これ短い」と思ってお蔵入りの可能性はあったので、嬉しいです。ありがとうございます!頑張ります! (2019年4月18日 14時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
麗妃(プロフ) - 誤字ありました!万さんルートです。誤字失礼致しました。 (2019年4月18日 14時) (レス) id: d59234d3e4 (このIDを非表示/違反報告)
麗妃(プロフ) - ミズ ミズさん» ミズ ミズさんのストーリー展開が本当に好きで、万さん不ルートを作ってくださるだけで幸せです!ですから、大丈夫です!これからも応援しつつ、作品を楽しませていただきたいと思っています。これからも頑張って下さい!長文失礼致しました。 (2019年4月18日 14時) (レス) id: d59234d3e4 (このIDを非表示/違反報告)
麗妃(プロフ) - ミズ ミズさん» ええ、え、本当ですか!?正直駄目元だったので、とても嬉しいです!!万さんの立場も分かっているつもりですし、もう色々なルートを書いているミズ ミズさんも大変だとと思います。なので無理しない程度に、ミズ ミズさんの考えているストーリーを恵んで下さい! (2019年4月18日 14時) (レス) id: d59234d3e4 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 麗妃さん» いつもありがとうございます!万ルートは、万が主人公の事を一番分かってる位置にいる為、この後のストーリー展開予定での葛藤が消化されやすくて、他ルートのネタバレ的な物になってしまうので、書くなら他が第三部途中位ならと思いますが、いかがですか? (2019年4月18日 14時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:miz | 作成日時:2019年4月9日 10時

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