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天野さんは
私の頭にポンと手を置くと
「ホワイトデーのお返しには
俺をあげるから楽しみにしといて？
もちろんAちゃんにだけだよ」
そんなことをサラッと言えちゃう人。
「それを言うの、何人目ですか」
呆れた顔をしてみても
「１００人目」
笑って言われてちゃうと
「はぁ、そうですか」
としか返せない。
天野さんには随分慣れたつもりでいたけど
まだまだだ。
でもこんなとこが
チャンミンさんとは違うモテ方をする理由なのかな。
「あれー？
どうしたー？
いつものAちゃんなら笑うとこだろ？」
そういや元気なさそうだけどと言いながら
私の顔を覗き込んだ。
「そう．．．ですか？
ちょっと疲れてるだけです」
むりやり笑ってみせたら、見透かしたような目をされたけど
それ以上
詮索をしてこない天野さんはやっぱりありがたかった。
だけどチャンミンさんと同じように
私のおでこに手を伸ばすと
何のためらいもなく触れた。
天野さんも別世界のひとだ．．．。
再確認してる私をよそに
天野さんは顔を曇らせて
珍しく真剣な顔をすると
自分のマフラーを外し
私にぐるぐると巻きながら言った。
「送るよ」
もちろん断ったけど
ぐいぐい強引に肩を引かれると
ついて行くしかなかくて。
社屋を出てみると
吹き付ける風は想像以上に強く冷たくて
熱のせいか体も震えだし、どんどん辛くなっていき
結果として天野さんに
混雑したホームや車内で支えて貰えたのはすごくありがたかった。
チャンミンさんにはあれだけ意地を張っていたのに
天野さんには素直に頼れるんだ・・・。
兄弟も男の子の友達もいない私にとっては
男の人に守ってもらう
初めての経験だった。
「天野さんのおかげで助かりました。
本当にありがとうございました」
ドラッグストアで買ってくれた
薬や食べ物が入った袋を受け取りながら
部屋の前でお礼を言うと
天野さんはふっと笑った。
「俺のおかげじゃないよ。
エレベーターの前にでっかいのが立っててさ。
そいつがAちゃんのこと、心配そうにじーっと見つめてたんだよね」
「え？」
明日は無理しないで休むようにと言うと
聞き返す間もないまま
手を振って行ってしまった。
でっかいの？
チャンミン．．．さん？
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みずほ(プロフ) - さやさん» 待てる女(≧▽≦)さやさんありがとうございます！自分で書いたくせに、落ち込んでるヒロインちゃんが不憫で妄想が滞り中です。再開した際にはまたお付き合い下さーい(^^)/ (2018年6月7日 9時) (
レス) id: 0564542d6c (このIDを非表示/違反報告)
さや - みずほさん、ゆっくりで大丈夫ですよ。私は待てる女なので、何度も読み返したりしながら、楽しんで待ってます（笑） (2018年6月4日 23時) (レス) id: 286fd6a5af (このIDを非表示/違反報告)
みずほ(プロフ) - みよこさん» みよこさんありがとうございます、そう言って頂けて嬉しいです(*^^*)ただ、ちょっぴり煮詰まってしまい再開は少し先になりそうなんです、ごめんなさい。早くhappyな２人をお届けしたいのですが(^^;) (2018年5月14日 10時) (レス) id: 0564542d6c (このIDを非表示/違反報告)
みよこ(プロフ) - みずほさん、お話の続きが気になって気になって・・・更新を心待ちにしております(*^-^*) (2018年5月8日 22時) (レス) id: ba2b1a5b8e (このIDを非表示/違反報告)
みずほ(プロフ) - 神鹿さん» 寝れてるけど眠れないwwwツボりました〜(^^)/チャンミンがはっきりしないまま今章満杯になっちゃいました、こんなお話しで大丈夫かな(^-^;。次章も神鹿さんの安眠を妨げる展開にしますね← よろしければお付き合い下さい！ (2018年4月18日 17時) (レス) id: 0564542d6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずほ
| 作成日時：2017年7月23日 16時
