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「南さん．．．」
「ごめんなさい．．．。
迷惑だとか、
そんなんじゃないんです
ただ驚いてしまって．．．。
ごめんなさい．．．」
「謝って欲しいわけじゃない、
心配なんだ」
チャンミンさんは歯がゆそうな顔で
私を見たけれど
心配だからと
同じことを他の子にする姿が頭に浮かんでしまい
胸が痛む。
そんな思いしか沸かなくて
おでこにふれた
チャンミンさんの唇に
気持ちが高ぶることもないまま
押されてないボタンに気付き
壁伝いに体をずらして
チャンミンさんから離れようとした。
それなのに
どうして．．．？
何を考えてるんですか．．．？
チャンミンさんは壁に手を突いて
私の行く手を阻んだ。
そして
ゆっくりと
包み込むように私を抱きしめた。
「南さん
もう少しだけ
時間が欲しいんだ．．．」
目の前で起きてる
現実味のない出来事に頭が追いついていかない。
ためらいがちに腕をまわし
苦しそうに声を絞り出すチャンミンさんだけど
熱のせいなのか
勝手に傷付いていたせいなのか
私には
その言葉が何を意味してるのか分からなくて
「こんなこと
やめてください．．．
離してください．．．」
チャンミンさんから離れることしか
頭になかった。
チャンミンさんは
辛そうに韓国語で何かつぶやいたけど
私にはもちろん分からない。
体を押し返すと
今度は簡単に解放されて
逃げるようにパネルに向かいボタンを押すと
ようやくエレベーターは音を立て動き出した。
こんなのおかしい、
チャンミンさんは距離感がおかしいです．．．。
ひとつひとつの向き合い方がバラバラで、
どれを基準に立ち位置を決めたらいいか分かりません。
うつむいた先にある
行き場をなくしたチョコレート。
これを渡せないのだけは分かってます．．。
『あまり真に受けない方がいいよ？』
早瀬さんの言葉が重く響く。
ごめん、と背中越しにもらった声に
「．．．気にしてませんから．．．」
謝るくらいならしなければいいのに、
他の子は突然あんな事されても嫌がらなかったんでしょうね。
そう責めてしまうのは間違ってる？
頭もくらくらしてきたけれど
足にぐっと力を入れて平気な振りをした。
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みずほ(プロフ) - さやさん» 待てる女(≧▽≦)さやさんありがとうございます！自分で書いたくせに、落ち込んでるヒロインちゃんが不憫で妄想が滞り中です。再開した際にはまたお付き合い下さーい(^^)/ (2018年6月7日 9時) (
レス) id: 0564542d6c (このIDを非表示/違反報告)
さや - みずほさん、ゆっくりで大丈夫ですよ。私は待てる女なので、何度も読み返したりしながら、楽しんで待ってます（笑） (2018年6月4日 23時) (レス) id: 286fd6a5af (このIDを非表示/違反報告)
みずほ(プロフ) - みよこさん» みよこさんありがとうございます、そう言って頂けて嬉しいです(*^^*)ただ、ちょっぴり煮詰まってしまい再開は少し先になりそうなんです、ごめんなさい。早くhappyな２人をお届けしたいのですが(^^;) (2018年5月14日 10時) (レス) id: 0564542d6c (このIDを非表示/違反報告)
みよこ(プロフ) - みずほさん、お話の続きが気になって気になって・・・更新を心待ちにしております(*^-^*) (2018年5月8日 22時) (レス) id: ba2b1a5b8e (このIDを非表示/違反報告)
みずほ(プロフ) - 神鹿さん» 寝れてるけど眠れないwwwツボりました〜(^^)/チャンミンがはっきりしないまま今章満杯になっちゃいました、こんなお話しで大丈夫かな(^-^;。次章も神鹿さんの安眠を妨げる展開にしますね← よろしければお付き合い下さい！ (2018年4月18日 17時) (レス) id: 0564542d6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずほ
| 作成日時：2017年7月23日 16時
