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早瀬さんに残業を頼まれたけど
私の体調を気遣ってか珍しくカナが引き受けてくれたので
定時であがらせてもらった。
ごめんね、嘘つくようなことして．．．。
振り払っても振り払っても
頭に浮かぶのは
沢山のカラフルなチョコの隣に投げ置かれたあの封筒。
チャンミンさんが戻って来る前にって
慌てて閉じたテープの封すら切られてなかったな．．．。
華やいだ会話をしてる他の子達を羨ましく思いながら
足取り重くロッカールームを出た。
あの中にも
チャンミンさんに腕を掴まれたり
頭にファイル乗っけられたり
天野さんへの忠告受けた子はいるんだよね．．．。
胸がキリキリ痛むというより
浮かれてた自分が虚しい．．．。
唯一の救いは
チャンミンさんにチョコを渡す前だったってことだけだ。
これ．．．どうしよう．．．。
行き場をなくしたチョコに目を落とし
とぼとぼとエレベーターに向かう。
はぁ．．．
今朝はチャンスがあればすぐ渡せるようにって
前のめりでこの廊下を歩いてたのに。
今の私には
告白どころか前に立つ気力すらない。
だから
できれば
しばらく会いたくない．．．。
チャンミンさん出張に行かないかな←
肩をこれでもかと落として
１人エレベーターを待っていると
近付いてくる人の気配がしたから何気なく顔を上げた。
きゅっと身体がこわばる。
どうして今なんですか．．．。
そこにいたのは今一番会いたくない人
チャンミンさんだった。
「お疲れ」
「．．．お疲れ様です」
外出先から帰ってきたばかりの姿に
早すぎですと
少し前とは逆のことを思う。
私を見つめる穏やかな笑顔や優しい声は
これまでと変わりないはずなのに
遠いひとに感じてしまう．．．。
チャンミンさんの手には沢山のチョコレート。
大漁ですね．．．。
私はその中のひとつでしかない事を身につまされたばかりだから
突きつけられた自分の立場が悲しすぎる。
見誤った自分のせいだって分かってる．．．。
私、今どんな顔してるんだろ。
「帰るところ？」
「．．．はい」
「外はかなり寒いから気を付けて」
「はい．．．。
チャンミンさんも
寒い中お疲れ様でした」
頭を大袈裟に下げて視線を外した。
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みずほ(プロフ) - さやさん» 待てる女(≧▽≦)さやさんありがとうございます！自分で書いたくせに、落ち込んでるヒロインちゃんが不憫で妄想が滞り中です。再開した際にはまたお付き合い下さーい(^^)/ (2018年6月7日 9時) (
レス) id: 0564542d6c (このIDを非表示/違反報告)
さや - みずほさん、ゆっくりで大丈夫ですよ。私は待てる女なので、何度も読み返したりしながら、楽しんで待ってます（笑） (2018年6月4日 23時) (レス) id: 286fd6a5af (このIDを非表示/違反報告)
みずほ(プロフ) - みよこさん» みよこさんありがとうございます、そう言って頂けて嬉しいです(*^^*)ただ、ちょっぴり煮詰まってしまい再開は少し先になりそうなんです、ごめんなさい。早くhappyな２人をお届けしたいのですが(^^;) (2018年5月14日 10時) (レス) id: 0564542d6c (このIDを非表示/違反報告)
みよこ(プロフ) - みずほさん、お話の続きが気になって気になって・・・更新を心待ちにしております(*^-^*) (2018年5月8日 22時) (レス) id: ba2b1a5b8e (このIDを非表示/違反報告)
みずほ(プロフ) - 神鹿さん» 寝れてるけど眠れないwwwツボりました〜(^^)/チャンミンがはっきりしないまま今章満杯になっちゃいました、こんなお話しで大丈夫かな(^-^;。次章も神鹿さんの安眠を妨げる展開にしますね← よろしければお付き合い下さい！ (2018年4月18日 17時) (レス) id: 0564542d6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずほ
| 作成日時：2017年7月23日 16時
