3番目 〈もうどこにもいかせない。〉�� ページ24
〜少し昔〜
3「お姉ちゃんっ！」ｶﾞﾊﾞｯ
『うわっ！？おっと…』ﾎﾟｽｯ
…あぁ、懐かしいなぁ……
この記憶は、あたしにも、まだ体があった頃のお話。
『もー…大丈夫？』ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
3「うん、大丈夫！へーきだよっ！」ｽﾘ…
そういえばあのとき、お姉ちゃんに抱き着こうとして、
体制崩しちゃったあたしをお姉ちゃんが受け止めてくれたんだっけ。
『まったく、危なっかしいなぁ〜？』
3「大丈夫だってぇー！お姉ちゃんが受け止めてくれたでしょ？」
あたしにとってはもう昔の出来事だけど、この世界からしたら、
そんなに時間は経ってなかったのかも。
『そうだけどさ…もうちょっと周り見ようね？』
3「はぁーいっ！」
もしかしたら、つい最近の出来事かもしれない。
この世界には時間というものを示すものがないから、
あたしがいくら考えても、よくわかんなかった。
〜数年前〜
このときはまだ、あたしの弟達が生まれる前のこと。
3「お姉ちゃんっ！見て見て！」
『どーしたの、いつにもまして嬉しそうだね？』
3「これ、お姉ちゃんが結んでくれたんだよ！」
あたしはお姉ちゃんに背を向けて、
2番目のお姉ちゃんに結んでもらった髪を見せた。
『2番目に結んでもらったんだ〜！かわいいじゃん！』
3「ほんと？可愛い？」
『可愛いよ〜！さすが2番目の妹！』
3「えへへ〜…ありがと！お姉ちゃん大好き！」ｷﾞｭｯ
『うん、私もだよ！』ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
3「えへへ〜…」
お姉ちゃんといるその時間は、
とてつもなく幸せで、ずっとこの時間が続けばいいって思った。
悲劇が起きたのは、それから数日後のことだった。
ある日、あたしに一人の弟ができた。
でも、彼は奇形で、会おうとして探してみても、見つかることはなかった。
もしかしたら、お兄ちゃんと同じで、かくれんぼが好きなのかもしれない。
あたしはそう思っていた。
それと同時に、この世界に変な生き物が現れた。
お姉ちゃんに聞くと、"カンシ"っていう怪物らしい。
『いい？3番目。大きな音が聞こえたら、すぐに逃げるんだよ。』
3「あっ…う、うん。わかった…」
いろいろと聞いてみたいことはあったが、いつもとは違う
真剣なお姉ちゃんを見たら、なにも聞くことができなかった。
声を震わせたまま、曖昧な返事しかできなかった。
そのあと、部屋を出たあたしは、カンシのことについて考えていた。
しばらく考え込んでいると、ある1つの結論が出た。
もしかしたらカンシは、4番目の彼なのかもしれない、と…
3番目 〈もうどこにもいかせない。〉�□�←2番目 〈あなたはどこへ。〉
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苺(プロフ) - 奏唄（仮）さん» あら〜ありがとうございます〜♡大昔のなのであれもこれも直したい所が山々なんですが、どうにも手がつけられずで…( ´•౪•`)平和の中に垣間見える闇、いいですよね〜…… (2022年1月19日 7時) (
レス) id: c9fda36adc (このIDを非表示/違反報告)
奏唄（仮） - 神作品ですねこれは面白いし急に最後らへんにホラーを入れてくるとことかホラー感を出す時の凄さとかが…もうやばい (2022年1月18日 19時) (レス) @page12 id: 9f4520d760 (このIDを非表示/違反報告)
黒椿鬼(プロフ) - 飴璃さん» あれ...あれっほんとすみません包丁になったんですねすみません描き直しますありがとうございます (2020年12月30日 21時) (レス) id: 6c1e5cc655 (このIDを非表示/違反報告)
飴璃(プロフ) - 黒椿鬼さん» ｵ"ｱ"………めためた可愛いです……ありがとうございます！！ (2020年12月30日 21時) (レス) id: c9fda36adc (このIDを非表示/違反報告)
黒椿鬼(プロフ) - いつの間にかれいちゃん見た目変わってたので描き直しました(今回は画像切り貼りとトレスですが)https://d.kuku.lu/daba4f8194 (2020年12月29日 13時) (レス) id: 6c1e5cc655 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飴璃 x他1人 | 作成日時：2019年1月4日 16時
