1番目 〈約束。〉 ページ22
1「………。」パタパタ…
ある日、1番目は姉の帰りを待って、
ベットに座りながら足をプラプラと揺らしていた。
1「…おっせぇ…」
ったく、こんな状態じゃぁ、いつまでも帰ってこないじゃんかよ〜…
1「…しかたねぇ。さがしにいくか!」タッ
ベッドから飛び降り、姉の姿を求めてその部屋から走り去っていった。
__その頃
『3番目、どう〜?』ギュー
3「は、はい!あったかいです…」スリスリ
6「お姉ちゃん!おねにいちゃんの次は僕にやって〜?」
『あっは!もちろんいいよ〜!』
__タッタッタッタ…
1「姉貴〜!どこだー?」
『やばい、1番目との約束あったんだ…』ボソッ
抱いていた3番目をおろし、立ち上がりながらそう呟いた。
3「約束、ですか?」
『ううん、こっちの話だよー。ごめんね、今日はもうおしまい!
6番目はまた明日やってあげるからね!』ナデナデ
6「むぅー…うん、わかった!約束だよ?」スリスリ
『うん、約束ね!それじゃ、ばいばい!』フリフリ
タッタッタッタ…
__みんながいる部屋の近く
1「…ったく、どこいったんだよ…」
そのとき、後ろから暖かいものに包まれるような感触がした。
『あっは!だーれだ?』
1「…姉貴。」
『せーかいっ。ごめんね、待たせるようなことして。』ナデナデ
1「…なぁ、あいつらだけずるい。姉貴はおれと遊んでくれないくせに。」ギュッ
『1番目…』ナデナデ
1「姉貴はおれのなんだから。あいつらに独占なんかさせない。
…あぁ、大丈夫だ。おれも姉貴のものだからな?」
『…ごめんね。今日はもう一緒だからね。』
1「…"今日は"?…明日は?明後日は?その先は?」
『…ずっと一緒だよ。』
1「…あっは、そうだよな!」
姉貴とおれの間に誰かが入る隙なんか、どこにもない。
…俺たちは二人でひとつなんだから。
__姉貴、ダーイスキ。
END 〈ふたりでひとつ。〉
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苺(プロフ) - 奏唄(仮)さん» あら〜ありがとうございます〜♡大昔のなのであれもこれも直したい所が山々なんですが、どうにも手がつけられずで…( ´•౪•`)平和の中に垣間見える闇、いいですよね〜…… (2022年1月19日 7時) (レス) id: c9fda36adc (このIDを非表示/違反報告)
奏唄(仮) - 神作品ですねこれは面白いし急に最後らへんにホラーを入れてくるとことかホラー感を出す時の凄さとかが…もうやばい (2022年1月18日 19時) (レス) @page12 id: 9f4520d760 (このIDを非表示/違反報告)
黒椿鬼(プロフ) - 飴璃さん» あれ...あれっほんとすみません包丁になったんですねすみません描き直しますありがとうございます (2020年12月30日 21時) (レス) id: 6c1e5cc655 (このIDを非表示/違反報告)
飴璃(プロフ) - 黒椿鬼さん» オ"ア"………めためた可愛いです……ありがとうございます!! (2020年12月30日 21時) (レス) id: c9fda36adc (このIDを非表示/違反報告)
黒椿鬼(プロフ) - いつの間にかれいちゃん見た目変わってたので描き直しました(今回は画像切り貼りとトレスですが)https://d.kuku.lu/daba4f8194 (2020年12月29日 13時) (レス) id: 6c1e5cc655 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:飴璃 x他1人 | 作成日時:2019年1月4日 16時