2番目 〈わたしだけの。〉 ページ11
『…2番目。』
2「……何。」
『そろそろ離れよう?このままだと動けないよ。』ナデナデ
2「嫌。」ギュッ…
『もう…いつまでこのままでいるの?』
2「さぁね。知らないわ。」
2「…それとも何。やることでもあるの?」
『ううん。特にないけど…』
2「そう。ならこのままね。」
『…いつからそんな甘えたさんになったんだろうねぇ?』
2「私を甘やかし始めたのは0番目よ。」
『あのときは私も今より
ずっと幼かったし、2番目も一才くらいだったからね。』
2「…じゃあ、そのときはあのアホ、三才だったのよね?…ほんっとキモい。」
『…でも今は違う。あの子達も増えたし、2番目もお姉さんに
なったんだ。あのときみたいにずっと一緒ってわけにはいかないんだよ。』
2「…何よ。私を突き放すつもり?」
『そんなわけないでしょ?』
2「…もういい。」
『ん、それじゃあ、もうこの状態はおしまい?』
2「違うわ。冷たいアナタなんてイラナイ。
ズット離レラレナイヨウニシテアゲル。」スッ…ガシッ!
『…っ!?ぅ……っく…』(息がっ…!)
2「……。」
『っ……………』バタッ
最後に見た2番目の表情は無表情だった。
その赤い瞳は虚ろになって、何よりも黒く濁っていた。
__「…これからはずーっといっしょ。大丈夫よ。すべての汚れたものから、
お姉ちゃんを守ってあげる。あなたはわたしだけのお姉ちゃんなの。
…ダイスキヨ。」ギュッ
END 〈ワタシダケノアナタ。〉
82人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
苺(プロフ) - 奏唄(仮)さん» あら〜ありがとうございます〜♡大昔のなのであれもこれも直したい所が山々なんですが、どうにも手がつけられずで…( ´•౪•`)平和の中に垣間見える闇、いいですよね〜…… (2022年1月19日 7時) (レス) id: c9fda36adc (このIDを非表示/違反報告)
奏唄(仮) - 神作品ですねこれは面白いし急に最後らへんにホラーを入れてくるとことかホラー感を出す時の凄さとかが…もうやばい (2022年1月18日 19時) (レス) @page12 id: 9f4520d760 (このIDを非表示/違反報告)
黒椿鬼(プロフ) - 飴璃さん» あれ...あれっほんとすみません包丁になったんですねすみません描き直しますありがとうございます (2020年12月30日 21時) (レス) id: 6c1e5cc655 (このIDを非表示/違反報告)
飴璃(プロフ) - 黒椿鬼さん» オ"ア"………めためた可愛いです……ありがとうございます!! (2020年12月30日 21時) (レス) id: c9fda36adc (このIDを非表示/違反報告)
黒椿鬼(プロフ) - いつの間にかれいちゃん見た目変わってたので描き直しました(今回は画像切り貼りとトレスですが)https://d.kuku.lu/daba4f8194 (2020年12月29日 13時) (レス) id: 6c1e5cc655 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:飴璃 x他1人 | 作成日時:2019年1月4日 16時