今日から家族です2【BTS】

ヌナからの手紙−YGside− ページ34

ヌナを入れて8人で過ごしていた時からもう1年経った。

俺とジョングクだけは一緒の家に居候しているが他は皆バラバラになってしまった。

そんな暮らしにも少し慣れた頃、俺宛てに一通の手紙が届いた。

それはヌナからだった。

1年も手紙の1つも寄越さなかったからもう来年まで来ないものだと思っていたのに。

封筒を開けるとそこには綺麗な字で手紙を入っている。

相当な量の。

なんでこんな入れたんだよ...

こんなに入れるのならなんかあった度に手紙をくれればよかったのに。

JK「ねぇ、なんてかいてあるの？」

YG「え？あ、えっと...」

一番最初に書いてあったのはやはり離れ離れにしてしまったことへの謝罪。

そして近状報告。

てかほぼ近状報告じゃね？ってぐらい長い。

それでも用件があるはずだから読んでいく。

すると最後にヌナは日本に行くことになったことと持っていた家の鍵を俺に預けると書いてあった。

さらっと書くなよ、それが一番大事だろ。

そうやって1人で突っ込んだけどそれがなんだかヌナらしくて笑ってしまった。

JK「ヒョン、なんでわらってるの？」

YG「...あ、いや、ヌナらしいなって。」

JK「ねぇ、これは？」

封筒をひっくり返したのか鍵が握られていた。

YG「これか、鍵...」

ジンヒョンが好きそうな白いアルパカみたいなぬいぐるみが付いてる鍵。

合鍵ぐらい持ってるから別に俺に渡さなくてもヌナが持っていればよかったのに。

そんなことも考えられないくらい焦っていたのだろうか。

それとも単純にヌナが馬鹿なんだろうか。

きっと後者だろうなと思い今度会った時に貶してやろうと考えていたらジョングクにめっちゃ見られる。

YG「...なんだよ...」

JK「ひさしぶりにヒョンがわらった！」

そう言ってにこにこしていた。

俺、そんなに笑ってなかったか？

JK「ヒョン、こころからわらってなかったからぐぅはしんぱいしてたの。」

なんて子供なのに大人みたいなこと言うから笑ってしまう。

まぁ、小さい子の方がよく人を事を見ているということだ。

YG「ごめん、ごめん。じゃあ遊びに行くか...」

JK「うん！こうえん、いこっ！」

こうして貰った手紙を大切に机にしまい、ジョングクと公園に出かける。

手紙の返事はまた今度でいいか。

ヒョンが帰ってきたら手紙を出せばいいだろう。

それまでは思い出さないようにしないと俺は今すぐにでも皆に会いたくなってしまうから。

あと1年、頑張ろう。

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