今日から家族です2【BTS】

距離 ページ13

それから一緒に帰ることになった私たち。

JN「ねぇ、Aって呼び捨てにしてもいいかな？」

付き合った記念なんて笑うオッパ。

『いいよ。呼んで。』

JN「やった！」

ずっと呼びたかったんだって嬉しいそうな顔をするから私まで嬉しくなる。

するとそこに寒く冷たい風が吹く。

『きゃぁ！...寒い...』

いきなり吹いてきた風にびっくりして変な声出ちゃった。

恥ずかしい。

JN「大丈夫？ほら、ちゃんと巻かないから。」

と言って巻いていたマフラーを解いてもっとキツく巻く。

『苦しい...』

JN「文句言わないの...作ったマフラー付けてくれたんだね。」

そう、私がつけていたのは誕生日にオッパから貰った手編みのマフラー。

『折角作ってくれたんだもん。でもちょっと長い。』

笑わすつもりで言ったのに急に黙るオッパ。

『あ、ごめん、文句とかじゃなくて...』

JN「なんで長くしたか教えてあげる。」

そう言うと私のマフラーを自分の首にも巻きつけた。

顔、近い...

JN「こうするため。カップル巻きって言うんだって。」

いつか出来たらいいなって思ってたけどまさかこんな早く出来るなんてって喜んでるオッパ。

でも私はそれどころじゃない。

顔が近くて心臓がいつもの2倍はドキドキしてる。

『...オッパ、近い...』

JN「いいでしょ？今だけしか独り占めできないんだから。」

そう言って私の頭をぽんぽん撫でる。

オッパは満足そうだ。

ふと腕に目をやるとそこにはブレスレットが。

『あ、それ、私があげたやつ。』

JN「そうそう。ありがとね、起きたら置いてあってびっくりしたけど。」

昨日気まずくて直接渡せなくて机に置いた物だ。

気づいてくれたんだ。

JN「大事にする。絶対。」

『そんな高いものじゃないよ？』

JN「値段なんて関係ないよ！Aの気持ちがこもってるから大事にするの。」

そんな嬉しい事をさらっといいのけちゃうんだから本当、罪な男だ。

『ふふ。ありがと。私も大事にする。』

JN「うん、そうして。」

それでまたカップル巻きしようねって言ってくるからそれは無視で。

JN「ちょっと！なんで無視！？」

『オッパ、うるさい...』

この距離が心地よくて私はやっぱりオッパのことが好きなんだなって再確認した。

『ほら、早く帰ろ！』

JN「あ！A！！」

こうして私の家出は終わったのでした。

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