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青 side
とうとうホテルに着いてしまった。
夜のことを思ったら、せっかくのご飯も進まないしみんなでのお風呂も楽しめなかった。
ずっと手の中に睡眠薬を握りしめていないと心が落ち着かなくて、就寝時間が近づいていると思うと気が重い。
就寝前最後の点呼が終わって部屋に戻るとすぐに、みんなは布団を敷き始めた。
俺は自分の分の布団を手に取って部屋の隅っこに広げる。
なるべく洗面所に出やすい、扉の1番近く。
ここなら、もし起きてしまって薬が飲みたくなっても皆に迷惑をかけないかな。
赤「ちょっと、じゅりー!遠くない!?もっと皆でくっつけようよ!」
青「お、俺はいいよここで。もう、眠たいし。」
緑「んぉーい、何言ってんの!夜はこれからじゃん、みんなでたのしもーよ!」
もちろん、5人と夜を過ごしたい気持ちはある。でも、皆が眠ってしまったあと1人目がパッチリな自分が容易に想像できてしまう。
なら皆より早く床についた方がいいに決まってる。
黒「…樹?さっきから元気ないけど。どうかした?もう少しこっちおいでよ。」
青「……いいってば、」
北斗に手を引かれた反動で、手の中の錠剤が布団の上に散らばった。
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作者名:ばにら | 作成日時:2021年11月4日 21時