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裕翔side
慧ちゃんが亡くなってから早いことでもう1週間が経った。
でも侑李はまだ立ち直れそうにない。
毎日毎日うなされて夜中に起き、泣き喚く。
慧ちゃん、慧ちゃんと何度も名前をよび苦しそうに息をする。
甘えん坊な侑李が自分から小さな子の面倒を見てあげるのは珍しかったし、慧ちゃんが車椅子のことで悩んだ時も最終的に納得させたのは侑李だった。
慧ちゃんの死は侑李に今までにないダメージを与えたのだった。
夜9時。今はぐっすりな侑李もそろそろ泣き出す時間。
侑李「んんっ……けいちゃんっ……どこ」
侑李の手は宙を彷徨いぐるぐると風を切る。
裕翔「侑李。大丈夫だよ。裕翔がいるからね。」
せわしなく動く侑李の手をしっかり包み込んで放さぬようにする。
今日は泣かないなぁ。そんなこと思っていたのも束の間。
侑李は突然むくっとおきて、病室のドアへとふらふらと歩く。
裕翔「ちょ、侑李！！」
侑李「けいちゃんのとこ。けいちゃんのとこ行かなきゃ。遊ぶの。寂しいでしょ？けいちゃん。」
真剣な眼差しでつらつらと文章を並べる侑李はなんだか怖かった。
今までに見たことのない笑っていない目。
このままでは本当に侑李が壊れてしまう。
そう思った俺は、感情的になってしまった。
裕翔「ゆうりっ！もういないよ！慧ちゃんはいないの！目を覚ましてよ！」
侑李の肩を持って強くゆすりながら言うと、侑李はヘタッと床に座り込んでしまった。
侑李「いやぁぁぁぁぁぁあ！！」
俺は我に返った。
俺が侑李を壊してしまった。
泣き叫ぶゆうりを目の前にして、俺も泣きたくなった。
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凪(プロフ) - まちゃさん» 嬉しい感想ありがとうございます！はじまりのメロディ読ませて頂いているのでコメント頂けて光栄です、、！ (2020年1月25日 18時) (
レス) id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
はっちゃん - ヒカリを読んで、0or50も読んで、最後に目頭が熱くなりました。明日読んだら…泣いちゃうかな。笑い これからも頑張ってください! (2020年1月21日 20時) (レス) id: 0d57913dc4 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ(プロフ) - ありやまの時のヒカリから見ていましたがすごい感動しました！友達の大切さもわかります！この小説も前作もとても素敵なお話でした！ (2020年1月17日 21時) (レス) id: a73d88ca23 (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - なつめろさん» そのような感想を持っていただけて本当に嬉しいです、！ありがとうございます。 (2020年1月10日 23時) (レス) id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - 僕としーちゃんさん» 嬉しい感想ありがとうございます！次も頑張ります、、！ (2020年1月10日 23時) (レス) id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ
| 作成日時：2019年7月16日 12時
