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侑李side
朝のお散歩を終えて、いつも通りのひかの回診の時間。
光「あ、今日は2人とも血を抜く検査するから10時に看護師さん迎えにくるからね。院内学級は午後から。」
裕翔「はーーい！」
裕翔は元気にお返事してたけど、僕はできなかった。
だって、採血痛いし怖い。
でもそれよりも、僕がぐずぐずしちゃってみんなが困ってる顔で見てくる方が苦手。
毎回頑張るって決めても、針が怖くてどうしても泣いちゃう。
・
時計よ止まってって願ってももちろん時間は進んでくばかりでとっくに10時になってしまった。
看「裕翔くん侑李くん、検査のお時間だよ〜」
裕翔「はーい！いこ！侑李！」
ほんとは行きたくないけど、裕翔が差し伸べてくれた手を断ることはできなくて素直に繋いでしまう。
光「おっ来たか〜！じゃ裕翔からな？」
「はいこの台に左手ね〜、よし少しチクってするよ」
裕翔はあっという間に採血を終わらせてしまった。
光「今日も偉かったな？いい子だ。はいここからヘイセイジャーのシール1枚とってね。」
いっぱい褒めてもらって頭を撫でられている裕翔。
看護師さんもみんなニコニコしてる。
採血を上手にできない僕はいい子じゃないのかな。
光「さ、侑李やるぞ。」
僕も上手にやらなきゃ。困らせちゃダメだ。
光「お、今日はお椅子座れたね。よしちっくんするぞー」
針が刺さる。怖い。
光「ははっ侑李？少し力抜いてごらん？怖くないよ〜ちょっとだけ頑張れ」
針が刺さるまであと数ミリ。
侑李「………いやっ、できないっ！」
裕翔「侑李？ちょっとだよ。裕翔がもう片方の手繋いでてあげるから。」
侑李「いやだっ……ごめん、なさっ……」
「いいこ、じゃ……なくて…はぁっはぁ」
ほらみんな困ってる。僕のせい。裕翔はいい子なのに。僕は悪い子。
光「過呼吸になってる。紙袋至急！！侑李〜ほらもう注射ないからな？ゆっくりすーはーして？」
侑李「いいこ……する、からっ……きら、いにならないでっ」
僕は必死に想いを伝えているけど、息がうまく吸えなくなっちゃった。
光「……おいっ！侑李！目あけろ……！おい！」
ひかの叫び声ももう遠くで聞こえる。
ごめんね。ひか…
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凪(プロフ) - まちゃさん» 嬉しい感想ありがとうございます！はじまりのメロディ読ませて頂いているのでコメント頂けて光栄です、、！ (2020年1月25日 18時) (
レス) id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
はっちゃん - ヒカリを読んで、0or50も読んで、最後に目頭が熱くなりました。明日読んだら…泣いちゃうかな。笑い これからも頑張ってください! (2020年1月21日 20時) (レス) id: 0d57913dc4 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ(プロフ) - ありやまの時のヒカリから見ていましたがすごい感動しました！友達の大切さもわかります！この小説も前作もとても素敵なお話でした！ (2020年1月17日 21時) (レス) id: a73d88ca23 (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - なつめろさん» そのような感想を持っていただけて本当に嬉しいです、！ありがとうございます。 (2020年1月10日 23時) (レス) id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - 僕としーちゃんさん» 嬉しい感想ありがとうございます！次も頑張ります、、！ (2020年1月10日 23時) (レス) id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ
| 作成日時：2019年7月16日 12時
