検索窓
今日:83 hit、昨日:82 hit、合計:318,150 hit

ページ30

黒 side


大我のパジャマと布団に広がる吐瀉物。



『んっ、…ごめ、じゅり…まだ…うぇっ、』



「いいよ、吐き切ってから着替えよ。」



大我は胸元を自らでさすりながら嘔吐していた。頬だけは紅潮しているけれども、顔色は依然悪いままである。



『きもち、わるい…』


「そのまま寝てて。俺が全部やるから。」



吐き切ってから、どさりとベッドに沈みこむ大我。



樹にされるがまま、部屋着を脱がされている。




「北斗、タオルありがとう。ビニール広げてくれるか?これ入れちゃう。」



「あ、あぁ。」



目の前で広がる光景があまりにも俺の心を苦しくさせたから、意識を奪われかけていた。



こんなに、大我、悪かったなんて聞いてない。




「俺さ洗濯回してくるから、少し大我のこと見ててやって。」



樹が部屋を出て行けば、気まずい空間の出来上がり。



ベッドに倒れ込む双子の兄と、そんな兄を前にして挙動不審になる弟。



長期間の冷戦を経て、というご丁寧にオプションまでついている。




・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (166 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
593人がお気に入り
設定タグ:SixTONES , 病系 , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ばにら | 作成日時:2021年10月21日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。