推し事、辞めました。【紫】

37 ページ37

Aside





箱の中に入っていたのは、小さなダイヤがついた指輪。





「結婚、？」


辰哉「Aは、俺たちはこれからが大事な時だー、とか言って結婚嫌がってたけど、俺はAと結婚したい」


「……」


辰哉「一年付き合って、Aとじゃないとだめだって思ったし、Aがいないと俺生きていけない」


「でもっ、」


辰哉「俺はAがなんと言おうと結婚する」





そんなの理不尽すぎるよ…。


私も辰哉くんと結婚したい。


でも辰哉くんは芸能人でジャニーズでSnow Manで。



だから、結婚はまだ先だと思ってた。





「…いいの、？結婚しても、」


辰哉「発表しないっていう手もあるよ。Aが嫌なら発表しなくてもいいから」


「…ほんとに？」


辰哉「俺は結婚したい」





真っ直ぐな目でそう言う辰哉くん。


そんなの、





「…結婚するっ、」


辰哉「えっ、ほんとに？」


「辰哉くんのお嫁さんになる、！」





涙を流しながら決意した。



" 辰哉くんと結婚する "





辰哉「じゃあ指輪、つけるよ」


「うん、」





私の左手の薬指に輝く指輪。


辰哉くんの顔を見ると、満面の笑みで私を見ていた。





辰哉「改めて、」


辰哉「俺と結婚してくれますか」





「はいっ！」





今日から私は名字が変わり、深澤Aになりました。





.

38→←36

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す