先生と私【3年A組】#4

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先生は教室に来るとヒーロー動画をパソコンで
西崎くんや柳本くんと見ていた。




颯『カッコイイな…』

柊『だろ?』

瑠『これ、ガルムフェニックスですよね?』

『ガルムフェニックス?』

瑠『ガルムフェニックスって言うのは、
スーツアクターのファイター田中が引退宣言を撤回してそれで急遽主役をやる事になったいわく付き作品なんですよ』

柊『詳しいな〜』

『へぇ〜…』




先生がヒーローになりたかったのは知ってる。
だから好きなのかな?なんて考えていると
『そろそろ席に着こうか』
と、先生のその言葉にみんな素直に席に着く。




柊『はい、起立
今日も俺の授業を始める、礼
着席』



全員が座ったのを確認した先生は
Mind Voiceの画面を見せてきた。



柊『今朝、これをSNSに投稿したのは誰だ?』




そこには写真がアップされてて
先生が美術室の一部を爆破させた時に使った偽物の腕と脚。
すると私の隣の1人が低く手を上げた。




柊『結城
指示があるまではSNSに投稿するなと言ったはずだ』

美『でも、すっごいフォロワー増えました』

柊『そういう問題じゃない』

美『………すいません…』




フォロワー増やす為にって
結城さんは何考えているんだ?
先生の邪魔をするなという視線を結城さんに向けていると、それに気づいた結城さんと視線が合い、すぐさま目を逸らされた。
すると先生は眼鏡を外して



柊『さぁ〜盛り上がって行こうか!!』




と、元気に声を上げると誰かに電話をかけ始めた。



柊『おはようございま〜す!!
他の先生にも聞こえるようにしてもらえますか?』

武『はい、どうぞ』




武○大和…。
声を聞くだけで気持ち悪くなってきた…。
私はそのまま机に伏せ、顔を誰にも見られないようにした。




柊『みなさん、先日は突然のカミングアウトに驚かれたことと思います』

坪『お前、何考えてんだ!
あんなデマ流しやがって!!』

柊『デマではありませんよ、あなた達の中に景山澪奈のフェイク動画をベルムズに依頼した犯人が居ます
添付された顧客リストの画像もご覧になったはずですよ』

武『あんなもの信じるわけないでしょ』

佐『そうですよ!!
我々の中に犯人が居るわけないじゃないですか!?』

柊『はははっ、僕もそう思いたかったですよ
そこで今日はみなさんに課題を与えたいと思います』

市『課題?』

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