先生と私【3年A組】#4

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みんなが寝静まった頃
先生はMind Voiceに例のフェイク動画顧客リストを投稿した。
魁皇高校教師 Hunter以外のところを隠して…。
勿論、お得意様の2人も隠して投稿した。




『…………はぁ…この人達は…私が生きていると
昔の事バラされるとでも思ってるのかな』

柊『……かもな』

『…変えられるのかな…本当に…』

柊『俺の事信じるって決めたんだろ
じゃあ、最後まで信じろ…
ちゃんと卒業までに終わらせてやるから…
お前の過去とサヨナラさせてやるから』

『…うん』




後ろから抱きかかえられている
先生の体温があったかくて心地よくなってきて
腰に回されている先生の手をぎゅっと握る。
すると先生はそんな私の手を取って
恋人繋ぎみたいに指を絡ませて
手を握ってくれた。




『……一颯先生』

柊『うん?』

『1年の頃さ、先生が私にやろうって言ったこと覚えてる?』

柊『ああ……死ぬ前にしたいこと思いつく限り書こうってやつだろ?
お前が俺に病気の事話した時だから…夏休み前か?
嫌がるお前に、俺も書くからって言って
無理矢理書かせたんだよなぁ…』

『そうそう…
あの時お互い見せなかったじゃん?
先生どれくらい叶った?』

柊『んー……っていうか、
あの時からどんどんしたいこと増えていってるからなぁ』

『……それは私もだけど…』

柊『……たしか20個中13個は叶ってるかな…』

『え、怖…
私も同じ……』

柊『マジかよ笑
じゃあ全部叶った時…その時は答え合わせしようか』

『ん、そうだね…』

柊『…………春…』



先生に名前を呼ばれて振り返るとそのままキスをされた。
先生の顔を見て…目を見て…これから始まることがすぐにわかった。
先生に抱き上げられると
準備室の奥の簡易ベッドにお互いの身体が沈み込んだ。




『……一颯先生…』

柊『……春』



お互い名前を呼び合って…
そしてそのまま…キスを交わすのだった。

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