先生と私【3年A組】#4

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*Kakeru Makabe side*


香『虐待?』

華『今、また強 姦って言葉も聞いた気がするんだけど……前にもあったってこと?』

甲『おい、真壁
お前なんか知ってるんだろ?』

○『………知ってるけど…春にも先生にも
まだ黙ってるように言われてるから…
みんなが思ってる以上に…春は…ずっとつらい思いをしてる…』

光『でも何でアイツ、あそこまでやるんだよ!!
共犯になんてろくな事にならないだろ!!』

蓮『…………俺は…分かる気がする』

涼『えっ?どういう意味?』

蓮『………渡海が言ってたんだ…
自分の命は…先生が死ぬまでに使い切るって決めてるからって…
最初はさ、何言ってんだよって思ったよ
でも、先生が好きで……先生と生きていきたいからって言うんだ』

○『っ……』

沙『先生好きって…本気?』

蓮『……先生も、渡海も本気だよ…
渡海は俺に、涼音のこと……好きだから、一緒に生きていきたいって思ってるでしょ?
それと同じって……
渡海は……好きな先生と……好きな景山の為に…
ここまで出来るんだよ…』




分かっていた…。
先生の気持ちも…春の気持ちも…。
また春と普通に話せるようになって
あの時に戻れた気がして……
告白したらまだいけるかもなんて思ったりもした…
でも最近の先生と春を見てると…
やっぱり想いの大きさが違いすぎるって見せつけられた気がした…。




さ『………真壁くん…?』

○『……茅野、そんなに気にすんなって
明日……ちゃんと自分の気持ち言うよ…春に…
で、潔くフラれてくる』

須『…………じゃあ俺も…フラれてくるかぁ』

海『……俺も』




須永と里見が揃って肩を組んでくる。
その2人の目にはうっすらと涙があって…
それを見て俺も……涙を堪えるのに必死だった。




するとモニターの方から
｢少女を保護します｣の声が聞こえた。




甲『まずいぞ、渡海!!
おい!!聞こえてんだろ!?』




甲斐がマイクに向かって叫ぶ。
チラリと監視カメラを見た春は
手元のリモコンを握りしめた。




『武器を置いてください
今度はみなさんの真上行きますよ』




鋭い春の声に、みんなが息を飲んだ。
その時だった。





柊『そこまでです!!』

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