先生と私【3年A組】#4

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甲『ベルムズがどういう連中か分かって…?』

唯『関係ないし!!
実際私はフェイク動画の事なんて知らなかった
私は悪くない』




聞かされていなかった…にしてもだ…。
全く関係ないとは言えないんじゃないか…。
水越と小宮山も何とも言えない目で諏訪を見ていた。



唯『何その目、笑いたきゃ笑えば?
偽りの力にしがみついてみっともないって!!
間違ってる事くらい分かってる…
でも私はこうやって生きて来たから!!
こうやって生きるしかなかったからっ!!』

さ『笑えるわけないよ
後戻りできないなら進むしかない
あんな辛そうな顔で言われたら笑えるわけないよ』

柊『諏訪』

唯『なんだよっ!!』

柊『お前は間違ってない
みんな、お前と一緒だよ
迷って、もがいて、途方に暮れて
それでも正解を求めて前を向く
進んで…進んでダメなら傷つきながら引き返す
で、また歯を食いしばって前を向く
みんなみっともないんたよ
でも、それでいい
それがいい!!
恥を繰り返して強くなるんだよ
っていうか、恥もかかずに強くなれると思うな!
だから、諏訪
お前のこれまでは誰が何て言おうと絶対に間違ってない!!』



先生の言葉は…何でこうも力強くて頼もしいんだろう…。
俺も昨日の先生の言葉に救われた気がした。
だからきっと……諏訪だって…




唯『っ……
おかしいな…何泣いてんだろう私…
うぅ…』




諏訪は泣いていた。
きっと…1人でずっと抱え込んでいたんだろう。




唯『何で涙が止まらないんだろ…』






諏訪は顔を上げ、先生の顔を見つめてポケットからネックレスを取り出した。
そしてそれを1度強く握りしめてから
床に叩きつけて壊した。
その中から出てきたのはSDカード。




唯『喜志からは何も聞かされてないけど、
気になって開けてみたらこれが入ってた
多分、重要な何かだと思う』

柊『お前の思い受け取ったからな
………逢沢』




逢沢は先生のパソコンを持って来て
そしてSDカードをパソコンに入れる。
みんながその内容が気になって
パソコンの周りを囲んだ。

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