先生と私【3年A組】#4

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兵『でもフェイク動画を作ったのはベルムズって半グレ集団なんだろ?
手の打ちようがねえだろ』

瑠『先生は諏訪さんが鍵を握ってるって言ってた』




諏訪さんが鍵を握ってる?
諏訪さんを見ると動揺した顔をしていて
いつも隣にいる水越さんや小宮山さんも
諏訪さんに視線を移した。




唯『何?』

涼『そう言えば唯月の彼氏って正臣って言ってたよね?』

石『確か、ベルムズのリーダーは…』

甲『喜志正臣』

唯『私は関係ないから』




そう言って自分の鞄を持って諏訪さんは美術室から出て行った。




甲『諏訪のヤツ喜志と付き合ってたのか』




諏訪さんが出て行ってから
諏訪さんと喜志の話でもちきり状態だ。




涼『多分間違いないと思う
業界に顔が利いて今の事務所に入れたのも彼氏のコネだって』

石『ってか半グレってそんな力すげぇのかよ』

甲『ベルムズは特別だ
色んな繋がりがあるらしいからな』

『色んな繋がり…』




私の動画を撮るように言った人がいるんだろうか…。
だとしたら……心当たりは3人いるけど…。
そんなに顔が広いんだとしたら
もしかしたら……いるのかもしれない…。




香『でも唯月、フェイク動画の事は知らなかったよね』

甲『たとえ関わりがなくても何か握ってるはずだ
じゃあなきゃあんな風には逃げたりしねえよ』

石『ってか、甲斐
お前ここに残るつもりか?』

甲『しょうがねえだろ
景山の動画を喜志に渡したのは俺だし
それに……渡海の事だってある…』

『…………』

石『分かった…』

香『それ言ったら私も残るしかないじゃん』

華『香帆?』

須『まぁ、ぶっきーの話を聞いたらこれで終わりにしていいのかって思いはあるよな』

華『だったら私も残る!』



…………本当に須永くんに惚れてるんだね、華
なんだか可愛い…。




○『俺も…
景山が自 殺じゃないなんて言われたらやっぱり気になるし』

花『うん…』

○『それに……春の動画の事とか
春が狙われていることもある…
先生とお兄さんとの約束もあるし、春の側に最後までいる』

『………○…』




○を見ると、優しい表情をして笑っていて
ポンポンと私の頭を撫でてくれる。




○『……靭帯怪我してから病院行く度に
実はお兄さんと話してたんだ』

『……聞いてなかった』

○『秘密にしてたからな』




みんながこの場に残る、そんな雰囲気になりかけていたその時…

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