禰「ふがふがっ!」十七話 ページ18
産「ありがとう。じゃあそろそろAは教室に戻りなさい。」
『はい、失礼します。』
やっぱり校長先生は優しい。
キメツ学園であたしが普通に過ごせるのは校長先生のおかげでもあるから。
そしてあたしは校長室から出て教室に…戻ろうとした。
冨「天宮。」
『!冨岡先生?どうしたんですか?』
振り返ればいつもの真顔ではなく、何か言いたそうな顔の冨岡先生。
なんでだろ。
今まで真顔と怒ってる顔しか見てなかったから違う表情の冨岡先生を見て人間なんだって思ってしまう。
富「本当に…アイドルのAなのか?」
校長先生から説明があったのに。
まぁ、こんな無愛想な女がアイドルだなんてびっくりだよね。
もう冨岡先生にはバレた事だしいつも通りにしていっか。
『そうです。あたし、天宮AはアイドルのAと同一人物ですよ。』
そう言って笑うと、びっくりしたように目を見開いて何故かほっぺを染めた。
『名前が一緒ですけどやっぱりアイドルと今のあたしじゃ全然性格が違うからバレてませんよね。』
冨「…どうして、そんなに隠そうとする?言えば、性格を区別することも、友達だって増えるだろう。」
『……それは本当の友達なんて言えません。』
あたしは窓から見える木にいる雀を見つめる。
『もちろん、冨岡先生の言うように演じるなんて面倒くさいことしなければ友達だって増えます。でもそれはあたしがアイドルだから。他の人への自慢のためです。そんなの、本当の友達だなんて言えません。』
でも炭治郎や禰豆子、伊之助、そして善逸はこんなあたしでも仲良くしてくれる。
裏表なんてない。
とっても優しい友達。
でも言えない。怖いから。心の奥で言っちゃいけないって言ってる気がするから。
『…すみません。長話しちゃいましたね。あたしがアイドルと知ってるのは校長と冨岡先生だけ。バラさないでくださいね。』
……バレたら、”あの時”みたいにもうキメツ学園にはいられなくなるから。
あたしは冨岡先生に一礼して教室に戻ろうとしたら…。
何故か片腕を掴まれた。何故だ。
『冨岡先生?』
冨「天宮に…お願いがある。」
『?』
冨「サインを…くれないか?」
は?
え、ん?は?…え?
サイン?あたしの?どうして冨岡先生が?
…まさか。
『冨岡先生、アイドルのAのファンなんですか?』
そう聞けばゆっくり頷く。
マジか。
字数足りないので次行きます。
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絵宙(えそら) - え、マジかここで終わるんですか。まだ続きがあるのかと、恋実って正体バレたりと…いや面白いから良いんですがでも面白いからこそ続けて欲しいなと………ごめんなさい、ミシェルさん (2020年3月26日 0時) (レス) id: 63faa5bcfc (このIDを非表示/違反報告)
木苺(プロフ) - 冨岡さんの冨が殆ど全部間違ってる気が、、、 (2020年3月20日 21時) (レス) id: 89ac41ad4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミシェル | 作成日時:2020年1月13日 17時