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善「十五話《キリッ》。」 ページ16

午後十一時。

ただいま天宮A。

控え室で倒れてます。

『づがれだ。』

無「情けない。」

『いやいやテレビ番組の収録四回、歌番組の収録六回、無惨のダンスと歌のレッスン三時間。』

無「大丈夫死んでないから。」

『誰か大鍋持ってないかな。味噌汁の中に無惨入れたいのに。』

無「明日はレッスン倍にする。」

『うわぁ!もう人でなし!』

最悪!最低!ワカメ頭野郎!

もうワカメって呼んでやろうか!

ツーンとする無惨をギラギラ睨みつけていたら机の上に置いていたスマホが鳴った。

『メール、うっ、今腰がゴキッて鳴った。』

無「年寄りだな。」

『うるさいワカメ。』

手を伸ばして画面を見たら善逸からメール。

こんな時間に連絡してくるなんて珍しい。

メールの内容を見たら「AちゃんのCD買ったよ!」って連絡だった。

写真まで。

善「めちゃくちゃ人いたんだよ!買うの大変だった!!」

『でも買えたから良かったじゃん。』

善「うん。さっそく音楽プレーヤーに入れて聞いてる!」

あのCDを歌ってる時の声結構良かった気がするんだよなぁ。

『声はどうだった?』

善「もう最高っ!この声聞いてるだけで幸せになれるよ!」

それは良かった。

…あ、そう言えば。

『ねぇワカメ。いつか休日をもらえない?』

無「……一ヶ月に三回は休日を入れるようにしておこう。」

やった!

あたしは視線をスマホの画面に戻して文字を打つ。

恥ずかしいけど勇気を出せ!あたし!

『今日は楽しかった。ありがとね。』

うわぁ!送ってしまった!

いくらメールとはいえ、やっぱりやめておいたほうが良かった!

あたしのことをアイドルと知らない人には性格も喋り方も違うけどメールだからって思って…。

そんな事を考えていたら善逸から返信が来た。

善「俺も楽しかった!俺はいつでもいいから暇な時いつでも言ってね!」

…善逸らしい。

あたしは微笑むとまた文字を打った。

『とにかく今日は寝て。もうこんな時間なんだから。』

善「あ!もしかして起こしちゃった感じ!?」

『違うから。』

善「よかったぁ!」

思わず、善逸がそう言ってる姿が思い浮かんだ。

『おやすみ、善逸。』

善「おやすみ!A。」

そしてあたしは画面を消す。

無「おい、歌番組の収録。最後の仕事の時間だ。」

『ん!分かった!』

無「…。」

『どうしたの?無惨。』

無「…なんでもない。」

『?』

ま、いっか。頑張ろ!あたし!


無「…幸せそうに笑いおって。」

炭「十六話だな。」→←『十四話だよ!』☆本当の姿



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設定タグ:恋愛 , 鬼滅の刃 , キメツ学園   
作品ジャンル:アニメ
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絵宙(えそら) - え、マジかここで終わるんですか。まだ続きがあるのかと、恋実って正体バレたりと…いや面白いから良いんですがでも面白いからこそ続けて欲しいなと………ごめんなさい、ミシェルさん (2020年3月26日 0時) (レス) id: 63faa5bcfc (このIDを非表示/違反報告)
木苺(プロフ) - 冨岡さんの冨が殆ど全部間違ってる気が、、、 (2020年3月20日 21時) (レス) id: 89ac41ad4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミシェル | 作成日時:2020年1月13日 17時

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