家族2 ページ48
Aside
A｢そうすることでしか…“夜神A”とは決別出来ない。｣
これが私のやるべき事。
スッ。
廖｢その刀は…！｣
A｢おじいちゃんが最後に私にくれたもの。…おばあちゃんを殺したのはおまえだな？夜神廖。｣
廖｢ふん…！春乃の父もようやくくたばったか。あの時は殺し損ねたが…よる年波には勝てなかったようだな。春乃の両親、信司、春乃…おまえの希望は全て消えた。俺が憎いだろう？｣
A｢……。｣
廖｢ついてこい。おまえに見せたいものがある。俺を殺すならソレを見てからにしな。…殺せるならな。｣
A｢？｣
今更一体何を見せようっての…？
ウィーン。
廖｢父さんは？｣
研究員｢今は回復に務めて眠らせています。目が覚めると手がつけられないので…。｣
A｢！やはり生きていたか…。｣
脳無となった夜神冥は培養槽に入っていた。
廖｢福岡から戻ってきてからずっと君を殺すことしか考えていないんだ、父さんは。まぁ気持ちは分からなくもないけどね。｣
夜神冥…コイツは必ず殺す。コイツのせいで…母さんは…。
…いや。確かにコイツも原因の一つだ。けど私が母さんを守ればよかったんだ。誰よりも近くにいた私が。
守れなかった私に生きてる価値はない。
廖｢例のモノは？｣
研究員｢こちらに。｣
廖｢見なよ、A。君の大切なモノだ。｣
ウィーン。シュウウッ。
巨大なカプセルが大量のスモークと共に出てきた。その中には…
A｢なっ…！？な、んで……｣
廖｢嬉しいだろう？もう一度出会えたんだから。｣
A｢母さん…、父さん…！｣
中には、母さんと父さんがいた。
A｢っ…！｣
ガッ。
私は夜神廖の胸ぐらを掴んだ。
研究員｢夜神さん！｣
廖｢何をそんなに怒っているんだ？｣
A｢ふざけるな…！何でおまえがこの2人を…！｣
廖｢死体のすり替えなんて容易なものさ。俺は感謝して欲しいくらいだよ。春乃と信司、2人の死体が腐らないように…生きてた時と同じ状態で冷凍保存したんだからさ。｣
A｢母さんと父さんで何をする気だ…！｣
廖｢Aにとっても悪くない話さ。…2人を生き返らせてやる。その代わりおまえは俺の研究に協力しろ。その身体を差し出せ。｣
A｢………は？｣
母さんと父さんが…生き返る…？
A｢そんな事…出来るわけが…！｣
研究員｢出来ますよ。現に私も弟を夜神さんの手によって生き返らせてもらった。｣
A｢！｣
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れみ(プロフ) - 感動しました、とっても面白かったです！これからも無理せず頑張ってください！応援してます！！ (2022年11月14日 15時) (
レス) @page43 id: 1b5296e87c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ餅 - 面白いです！更新頑張ってください！ (2022年11月4日 17時) (レス) @page47 id: 7e418e6972 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 一気読みさせていただきました！とても面白かったです！よく考えられてるストーリーで最高です！。更新頑張ってください。 (2022年11月1日 22時) (レス) @page47 id: 6b74fe665f (このIDを非表示/違反報告)
イマツギ(プロフ) - 続きが楽しみです。お時間があれば更新頑張ってください！ (2022年10月10日 22時) (レス) @page41 id: f5ff06f155 (このIDを非表示/違反報告)
パイナップル(プロフ) - このお話とっても大好きで何回も読み直してます…！！続き待ってます！ (2022年9月1日 3時) (レス) @page34 id: 16127b2cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嶺真 | 作成日時：2022年6月9日 23時
