家族 ページ47
Aside
ザッ。
荼毘｢着いたぞ。｣
A｢ここが…｣
荼毘｢んじゃ俺はここで失礼するぜ。またな。｣
A｢もう会うことはないよ。｣
荼毘｢…俺は見届けさせてもらうだけだ。｣
スッ。
研究員｢櫻間A…ですね。中へどうぞ。｣
A｢…。｣
白衣を着た女性。研究員か。
研究…ね。
中はとても広かった。
A｢広い…。｣
研究員｢この建物は地上3階、地下2階建ての研究施設です。我々の派閥の研究所は5ヶ所ありますが、ここが1番大きくメインの研究所になっています。｣
研究所が5ヶ所も…。夜神は壊滅状態からここまで立て直したのか。一体誰が…
ザッ。
研究員｢夜神さん、櫻間Aが来ました。｣
A｢！夜神…？｣
夜神｢ああ。…やあ、久しぶりだね。随分と成長したみたいだ。｣
A｢まさか…｣
1人、思い当たる人物がいる。夜神の姓をもつ人物で、あの日死体が見つからなかった人が居た。
死んだと思っていた。私が殺したと思っていた。
夜神｢元気だったかい？A。｣
そう言って男は笑った。顔は火傷の痕が酷く直視できないほどだ。その笑顔は酷く歪な笑顔だった。
A｢夜神…廖…！｣
廖｢ふっ。もう昔みたいにお兄ちゃんとは呼んでくれないんだね。｣
A｢…何の為に夜神を復活させた？何で実の父親を…脳無にした…！｣
廖｢決まってるじゃないか。君を苦しめる為だ。あの日、おまえのせいで俺はこんなにも醜くなってしまった。母さんも父さんも俺を見放した。誰も俺を見てくれなかった。…そんなの…許せないだろ？｣
A｢ふざけやがって…。｣
廖｢俺は本気さ！福岡ではおまえの目の前で春乃が死んだ。あれは傑作だったよ！そのお陰でおまえは堕ちた。もうヒーローでも何でもない。｣
A｢…そうだね。今の私は雄英生でも、ヒーロー志望のひよっこでもない。ただの…“夜神A”だ。｣
廖｢おや…その名前は嫌いじゃないのかい？｣
A｢…“櫻間A”じゃおまえ達を殺すことは出来ない。｣
廖｢！俺たちを殺すのか？そんなことをすればおまえに居場所はなくなるぞ。｣
A｢それでいい。“櫻間A”として生きてきた証は全て置いてきた。ここで全てにケリをつける。クソみたいな研究も、おまえ達も、全て壊して、私も死ぬ。｣
廖｢！｣
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れみ(プロフ) - 感動しました、とっても面白かったです！これからも無理せず頑張ってください！応援してます！！ (2022年11月14日 15時) (
レス) @page43 id: 1b5296e87c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ餅 - 面白いです！更新頑張ってください！ (2022年11月4日 17時) (レス) @page47 id: 7e418e6972 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 一気読みさせていただきました！とても面白かったです！よく考えられてるストーリーで最高です！。更新頑張ってください。 (2022年11月1日 22時) (レス) @page47 id: 6b74fe665f (このIDを非表示/違反報告)
イマツギ(プロフ) - 続きが楽しみです。お時間があれば更新頑張ってください！ (2022年10月10日 22時) (レス) @page41 id: f5ff06f155 (このIDを非表示/違反報告)
パイナップル(プロフ) - このお話とっても大好きで何回も読み直してます…！！続き待ってます！ (2022年9月1日 3時) (レス) @page34 id: 16127b2cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嶺真 | 作成日時：2022年6月9日 23時
