行方2 ページ43
相澤side
職員室
『先生の全部が…“好きでした”。』
相澤｢……。｣
スッ。
夏祭りの時、櫻間と撮った写真を眺める。緊張してたのか、どこか顔が赤い様子の櫻間。
昨日の夜とは全然違う。
ガラッ。
マイク｢Good morning!!｣
相澤｢……。｣
マイク｢あれ？まだイレイザーしか居ないのね。｣
相澤｢ああ。相変わらずうるさいな、マイク。｣
マイク｢お？その写真…｣
ニヤニヤ。
相澤｢何だよ。｣
マイク｢実は昨日見ちゃったんだよな〜。｣
相澤｢！｣
マイク｢薄々感じてはいたけど…好きなんだろ？櫻間のこと。｣
相澤｢……軽蔑するか。相手は生徒で未成年で、俺はソイツの担任だ。…ヤバいだろ。｣
マイク｢…いーや。いいんじゃねえか？お前が本気ならさ。年齢とか立場とか関係なく、好きになっちまったんならもうどうしようもないもんな。｣
相澤｢…そう…だな。｣
自覚してしまったらもう抑えられなかった。無意識に櫻間のことを目で追いかけていた。
俺は教師で、櫻間は生徒だというのに。
相澤｢全く…非合理極まりないよ。｣
マイク｢俺はお似合いだと思うぜー？｣
相澤｢…初めてだったんだ。｣
マイク｢ん？｣
相澤｢櫻間は…強いから大抵の事は1人で出来ちまう。けど昨日の夜…初めてアイツは俺にまともに頼み事をした。初めてだってのに…最後だと吐かしていた。｣
マイク｢…そりゃあどういう…｣
相澤｢アイツはまだ…大きな何かを背負ってる。｣
一体何を隠してるんだよ…アイツ…。
ガラッ。
緑谷｢あ、相澤先生！！｣
飯田｢大変です！！｣
相澤｢ん…？｣
マイク｢どうしたリスナー諸君！そんなに慌てて…らしくないぜ？｣
職員室にはA組の皆が入って来た。心做しかどこか顔色が悪い。
女子たちに至っては泣きそうな顔をしている。
相澤｢…落ち着け。何かあったのか？｣
轟｢櫻間が…居ないんです。どこにも…｣
相澤･マイク｢！？｣
梅雨｢起こしに行ったら部屋に居なくて…寮も外も探したのだけれど…｣
相澤｢…。｣
“最後”…ってまさか…。
相澤｢部屋には何か残ってなかったか？｣
八百万｢勉強道具や制服はそのままでした。｣
相澤｢とりあえずもう一度櫻間の部屋に行く。｣
ガタッ。
相澤｢マイク！校長に伝えておいてくれ。｣
緑谷｢あっ…！僕らも行こう！｣
麗日｢うん！｣
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れみ(プロフ) - 感動しました、とっても面白かったです！これからも無理せず頑張ってください！応援してます！！ (2022年11月14日 15時) (
レス) @page43 id: 1b5296e87c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ餅 - 面白いです！更新頑張ってください！ (2022年11月4日 17時) (レス) @page47 id: 7e418e6972 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 一気読みさせていただきました！とても面白かったです！よく考えられてるストーリーで最高です！。更新頑張ってください。 (2022年11月1日 22時) (レス) @page47 id: 6b74fe665f (このIDを非表示/違反報告)
イマツギ(プロフ) - 続きが楽しみです。お時間があれば更新頑張ってください！ (2022年10月10日 22時) (レス) @page41 id: f5ff06f155 (このIDを非表示/違反報告)
パイナップル(プロフ) - このお話とっても大好きで何回も読み直してます…！！続き待ってます！ (2022年9月1日 3時) (レス) @page34 id: 16127b2cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嶺真 | 作成日時：2022年6月9日 23時
