朧2 ページ20
Aside
信司『早く！早くAを…！！お願いします…！！』
春乃『A…！！しっかりして！お願いだから…目を開けて…！！』
これは…昔の記憶…。父さんと母さんが私を引き取ってくれて間もない頃だ。
そうだ。この時私は事故に遭ったんだ。猫が道路に飛び出して、轢かれそうだったから思わず庇って…私は車に轢かれた。
運ばれた病院は確か…“蛇腔総合病院”。
タタッ。
看護師『急患です！緊急治療室に運びます！！』
ドクター『ふむ。…おや？この子はまさか…』
春乃『せ、先生！お願いです！Aを助けて下さい！』
信司『お願いします！』
ドクター『…ほほう。…では、お2人にも協力してもらうよ。』
信司『僕らに出来ることなら何でもします！』
ドクター『娘さんはかなり出血している。血が足りないかもしれないので…念の為お二人共の血液を貰う。』
看護師『Aちゃんと同じ血液型ですよね？』
春乃『はい！Aが助かるなら…！』
ドクター『じゃあ君。2人の血の採取を頼むよ。』
看護師『はい。…お2人はこちらへ。』
ウィーン。
ドクター『…ほっほっほっ。奇妙な偶然。まさか信司と春乃もB型とは。どんな結果になるか…楽しみ。』
ボヤー…
ドクター『おっ？意識が戻ったのか？……いや、気のせいか？』
看護師『先生、2人の血の採取終わりました。』
ドクター『ご苦労。あとは1人でやるから君は下がってなさい。』
看護師『あ、は、はいっ。』
スッ。
ドクター『さて…冥と愛衣の血。そこに更に信司と春乃の血を加えたらどうなるか…。成功すればこの子は新しい“個性”を開花させるかもしれん！そうなればAFOも喜ぶ！』
ズズズッ。
ドクター『ほほほっ！！面白い！見事に適合した！外見にも影響が出るとは！前髪の右側がピンク色になった！信司と春乃の髪の毛の色か！』
なんでか分からないけど、覚えている。私の治療にあたった医者は、私の身体の中に母さんと父さん、2人の血を入れたんだ。
その時に、髪の毛の一部がピンク色に変わった。これは母さんと父さんの色なんだね。
春乃『信司さん、Aの髪色…何で突然変わったのかしら？』
信司『さあ…。先生の話じゃ、血が適合すると稀にあるとは言ってたけど…。』
春乃『“個性”に何も影響ないといいけど…。』
信司『大丈夫さ。Aは強い子だから。』
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れみ(プロフ) - 感動しました、とっても面白かったです！これからも無理せず頑張ってください！応援してます！！ (2022年11月14日 15時) (
レス) @page43 id: 1b5296e87c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ餅 - 面白いです！更新頑張ってください！ (2022年11月4日 17時) (レス) @page47 id: 7e418e6972 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 一気読みさせていただきました！とても面白かったです！よく考えられてるストーリーで最高です！。更新頑張ってください。 (2022年11月1日 22時) (レス) @page47 id: 6b74fe665f (このIDを非表示/違反報告)
イマツギ(プロフ) - 続きが楽しみです。お時間があれば更新頑張ってください！ (2022年10月10日 22時) (レス) @page41 id: f5ff06f155 (このIDを非表示/違反報告)
パイナップル(プロフ) - このお話とっても大好きで何回も読み直してます…！！続き待ってます！ (2022年9月1日 3時) (レス) @page34 id: 16127b2cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嶺真 | 作成日時：2022年6月9日 23時
