車内恋愛。【Yabu】 (ページ21)

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急いで電車に乗る。

宏｢はぁ……セーフ…｣

｢あれ？宏太くん｣

宏｢Aちゃんじゃん｣

｢そっか
行きが同じなら帰りも電車同じだよね｣

宏｢だな｣

｢今回の数学の範囲難しくない？｣

宏｢まぁな｣

｢分かんないところあるから、後で教えてくれる？｣

宏｢うん。｣

…………

ファミレスに着くやいなや、Aちゃんはすぐに数学の問題集を出した。

ものすごい量の付箋が貼ってある。

宏｢すごい付箋の量｣

｢でしょ
これね、色によってちゃんと分けられてるんだよ｣

宏｢へーすげー｣

｢青は途中でつまずいたもので、
黄色は答えみながらといたもので、
ピンクは宏太くんに教えてもらおうと思ってるもの｣

宏｢ピンクの付箋めっちゃあるじゃん｣

｢そうなの
私本当に数学苦手だわ｣

宏｢まあ、任しとけ。
よーひ、やるぞ
まずどこから？｣

｢さすが宏太先生～
ん？でもな、薮先生…
ちがうか…なんかしっくりこない………

あ、いいの思いついた！｣

宏｢なに？｣

｢薮っち先生
なんかかわいいでしょ？｣

宏｢じゃ、俺はAちゃんに教えてもらう時は
んー自分の名字を入れて下さい！先生って呼ぶわ｣

｢いいねー
よし！薮っち先生やりますよ！｣

宏｢はいはい｣

向かいに座っていたのだが

隣の方が教えやすいかと思い

俺はAちゃんの右隣に移動した。