車内恋愛。【Yabu】 (ページ15)

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とりとめのない話をしていると、病院にすぐ着いた。

｢意外と近かったね｣

宏｢うん｣

｢さっ、行こ行こ｣

宏｢確か、205号室だよね｣

｢そうだね｣

宏｢ここじゃない？｣

｢本当だ！
八乙女光様って書いてあるしね｣

光｢おーい
薮ーAちゃーん｣

宏｢お！光！｣

｢光くん！｣

光｢来てくれてありがとう
二人とも仲良さそうに来たから安心したよ｣

宏｢ほら、お菓子買ってきたよ｣

｢私も、つまめるようなもの買ってきたよ｣

光｢二人とも気が利くね～
ありがとう｣

俺たちはお菓子食べたり、

オチのない話したり、

とにかくずっと笑ってた。

Aちゃんもすごい笑ってて

凄いほっとした。

光｢それで？
2人はいつも一緒の電車乗ってるんだっけ？｣

｢うん。そうだよ。｣

光｢そっかそっか。
どうですか？なにか進展は？薮さん｣

宏｢え？俺？
別に進展とか…｣

看護師｢そろそろ時間だから
お友達は帰ろうね｣

宏｢｢はい｣｣

気づいたら8時まわっていた。

３時間も話してたんだ。

光｢じゃ、薮とは次学校で会えるかな？｣

宏｢かな？｣

｢光くん、お大事にね。｣

光｢うん。ありがとう。｣

Aちゃんの横顔はどこか寂しそうだった。