episode25 ページ24
「悪いんだけどお願いがあって。車あるよな？うちまで迎えにきてくれないか？Aが熱出しちゃったんだけど出勤しなきゃ行けないみたいで。乗っけてってやってくれない？」
「え、大丈夫？休めなかったんだ...わかった！今から迎え行くよ。ウォヌヒョンも乗っていくでしょ？」
「あ、いや、俺はもう今から出て会社着いたらミンギュが遅れるかもしれないから理由伝えとくわ」
「分かった！任せて！」
支度をしているAの元に向かって今の話をすれば申し訳なさそうにしてるけど、自分でもしんどいんだろう、ありがとうと小さくお礼を呟いた。
「じゃぁ、俺は先に出るからもし万が一何かあったら電話して」
「うん、ありがとう。いってらっしゃい」
少し心配だけどミンギュに任せて家を出た。
会社について上司にミンギュのことを話せば分かってくれて改めていい上司だなと思う。
案の定、少し遅れてやってきたミンギュ。
「ホントに悪かったな、ありがとう」
「いや、全然！お役に立てて光栄です。それよりホントにAヌナ大丈夫なの？けっこうフラフラしてたけど」
「だいぶ心配だけど何かあったら電話してとは伝えてあるから」
「風邪引くようなことあったの？」
そういえばなんでいきなり風邪なんか引いてしまったんだろう？
昨日までは元気そうだったし前兆とかもなかったけどな。
そんなことを思ったけど思い当たる節があった。
「あー、もしかしたら髪の毛乾かし切れてなかったのかも。風呂上りに二人で散歩したんだけど少し涼しい風吹いてたから湯冷めしたんだ、きっと」
「それだね、きっと。っていうか、二人で散歩とか羨ましいわぁー。いいなぁー、同棲」
「毎日幸せだわ。あ、そうだ、昨日もありがとな」
「そっか、それで早く帰りたかったのか！」
そのあとの仕事は少し上の空で何度も何度もスマホを確認してしまう。
でも午後になっても連絡は特にないからなんとか仕事はできているようだ。
ミンギュには申し訳ないけど帰りも送ってもらえるように頼めば快く受け入れてくれた。
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作者名：miwol
| 作成日時：2020年4月28日 0時
