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km.
病院に着くと、警察の人がいて話を聞いた。
初めは普通に聞いていた。
だって、この事故を仕組んだのは俺なのだから。
"いっても大小はあれど怪我くらいのものだろう。"
その考えはすぐに打ち砕かれた。
だって、
生死を彷徨ってる?
まさか、
あれくらいの細工でそんな重篤な状態になるわけ…
自分の顔から色が抜けていく気がした。
.
俺は、取り返しのつかない事をしてしまったのか?
.
病室で眠る慎太郎の姿を見て、涙が止まらなかった。
ベットの傍で泣き崩れる北斗は上手く息が出来なくなっていたが、それを気遣えるほどの余裕は、俺にはなかった。
そんな北斗の肩を、ジェシーが優しくさすっていた。
.
.
あれ?
.
なぁ、なんでそんなに冷静なんだ?
お前、一番感情が表に出る奴じゃねえか。
そんなお前が、
なんで親友がこんな目にあってるのに…?
そいつと、目が合った。
その目は俺を捕らえて離さない。
静かな怒りが、伝わってきた。
お前、何を知ってるんだよ、
.
______ジェシー。
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作者名:鈴森。 | 作成日時:2020年10月30日 1時