dryflower 〜 sho.hirano 〜

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次の朝、バイトに行こうと準備しているとき、
それは突然だった







｢え？なんて言った？｣







平『いやだから、今日Aのバ先にご飯食べに行こっかなって』







｢え、ひとり？｣







平『そのつもりやけど』







Aのバイトしてる姿見るのは恥ずかしいからって
今まで頑なに来なかった彼なのに
どんな風の吹き回しなのかと純粋に疑ってしまった







｢え、なんでなんで！｣







平『なんでって、Aは来て欲しくないん？』







｢そうじゃなくて、今まで来ようとしなかったじゃん｣







平『そうだっけ？』







恐ろしい程の気の変わりように
驚きが隠せずに疑問が次から次へと飛び交う







｢えーしょうが来てくれるの、なんか緊張しちゃう｣







そう言って笑うと、悪戯な笑顔を浮かべて
私を見下すように見つめられる







平『楽しみ』







｢ふふ、じゃあ行ってくるね｣







平『うん、いってらっしゃい』







ふわっと優しいキスが降ってくると
頭をぽんぽんってしてから
背中を軽く押されて玄関を出る








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