dryflower 〜 sho.hirano 〜

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平『なんか俺ばっかりやんか (笑)』






｢んー？｣






平『Aのも聞かせて、俺のすきなとこ』






紫耀のすきなところ、か、、






考え込んでいるとジッと見つめられるから
その熱に耐えられなくて思わず視線を逸らす






平『目逸らさんといてや』






｢そういうとこ、すきだよ…｣






平『そういうとこって？』






当の本人は心当たりがないのか
首を傾げて不思議な目で私を見つめる






｢いつもしょうの言葉ひとつひとつにぎゅって胸が締め付けられる｣






目を離したら何処かに行ってしまいそうで、
私から離れていってしまいそうで、


なのに紫耀の言葉は一気に私を安心へと引きずり込むから。






｢でも、｣






｢私もしょうのどこが好きなのかわかんないや｣






でもきっと、好きってそういうことなんじゃないのかな






相手のどこが好きなのか明確になんて分からないよ、

だって形なんてないものなんだから。









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自然に重なった唇にはもう煙草の苦味はなくて
ただただゆっくり時間が流れる






｢私もしょうのぜんぶが大好きだよ｣






視線が交わると今日も甘い夜が訪れる






こうしてまた私は君に溺れていくんだ






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