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廉『ずっと、好きやった』
「ごめんなさい、私……」
廉『言わんでええよ、大丈夫、わかってるから』
その声が優しすぎて、
またその優しさに甘えてしまう
廉『もう暗いし、送ってく』
ひとりごとかのようにそれだけ言って席を立ち上がり
当たり前かのように私の分のお会計も済ます
「私払います」
廉『いーから、
こういうときは素直に甘えたらええねんで』
「じゃあ…ご馳走様です」
廉『いいえ』
それからは紫耀のことには触れてこないで
他愛のない話を広げてくれた
世間話、
家族のこと、
大学でのこと、
たったひとつの話題でも面白く話してくれて
あぁ、この人って人を癒す天才だ、なんて
そんなことを考える
ただひとつだけ確かに分かることは
そこにある感情が紫耀とはまったく異なること
会いたい、抱きしめられたい、愛されたい
そう思うのは世界でたったひとり、
あなたしかいないんだって。
「ありがとうございました」
廉『ひとりで抱え込みすぎたらあかんで?
じゃあな』
まただ。
頭の上に乗る感覚
違う、これじゃない
改札の前で急に不安に襲われて
来た道を引き返し紫耀の家へ走る
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みう(プロフ) - プー(名前)さん» コメントありがとうございます^^そのようなお言葉を頂けて光栄です(;;)至らない点がまだまだあると思いますが、これからもお付き合い頂けると嬉しいです! (2020年3月8日 23時) (レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
プー(名前)(プロフ) - しょうくんがなんでずっととか永遠の言葉が嫌いなのか気になってるし、最後は絶対2人が安心して付き合えてたらなって毎日毎日更新楽しみにしてます!! (2020年3月8日 19時) (レス) id: fd9a756067 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - ななかわさん» コメントありがとうございます^^ そのようなことを言って頂けて嬉しい限りです(;;) 神宮寺くんの今後も含めてこれからもお付き合い頂けると嬉しいです! (2020年3月4日 18時) (レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
ななかわ(プロフ) - 色々なキャラの思惑が蠢いてる(?)作品ですが、そんなのものともしないしょうくんのイケメン具合が好きです笑 じぐが何を考えているのか気になります! (2020年3月4日 11時) (レス) id: fe68b6cd78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みう | 作成日時:2020年1月11日 23時