dryflower 〜 sho.hirano 〜

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そんな私の異変にすぐ気付いたのか
顔を覗き込むようにして真っ直ぐに見つめられる






「だ、大丈夫です！」






廉『目、腫れてんで』






恥ずかしくなって両手で覆うけど
細くて長い指が手の甲に触れて静かに握り、
そのまま地面に落ちていく






廉『どないしたん』






その関西弁で思い出す紫耀の声






廉『彼氏さんと何かあった？』






分かりやすくビクッと反応してしまった。






そんな私の前には眉を下げて困った顔






廉『今日シフト夜まで入ってる？』






「いや、夕方までです」






廉『バイト終わったら話聞くよ』






「え？いや、ほんとに、大丈夫です」






急に黙り込む


そんな、私より苦しそうな顔しないでよ






廉『ほんまに大丈夫なら、
もっと大丈夫そうな顔してや…』






弱々しくて今にも消えてしまいそうだった。






私、そんなに酷い顔してる？






明らかに傷付いた顔してる？






廉『そんな浮かない顔のまま帰されへん』







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