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ヒトツメは町中を探し回った。




しかし、何処にもいない。




まさか……もう……




ヒトツメはその場に崩れ落ちた。




その時だった。




遠くから誰かが歩いてくるのが見える。




まだ幼い男の子と女の子だ。




男の子は猫のような大きな耳と尾と持っており、女の子は天使のような風貌をしていた。




「…どうしたの?なんだか急いでいるみたいだけど」




驚くことに男の子から自分に話しかけてきた。ヒトツメは藁にも縋る気持ちで男の子に問いかけた。




羊の少年を知らないか、と。




男の子は驚いた表情をして、少し考えた後こう言った。




知ってるよ、と。




「ユウのことでしょ?」

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作者名:あまちゃん | 作成日時:2023年4月9日 22時

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