孤独な羊に愛を添えて (ページ45)

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「…三年間…？…嗚呼、まだ見つかってねぇのか」

ランスは頬に垂れる涙を拭いながら乾いた笑みをこぼす。

「見つかってない、って何が？」

「俺の遺体」

「……え？」

ランスは自分の首筋をトントンと叩く。

「もうわかってると思うけどな、俺、死んじまったんだ、三年前に」

「……ど、どういうこと……？」

分かっていながらも、反射的にそう返してしまうユウ。

「そのままの意味だよ…ま、もっと言えば殺されたんだけどな」

「だ、誰に…！？」

「んー、それ言うとお前、ぜってぇギャーギャー騒ぐだろ？」

ランスはニヤッと悪戯っぽい笑みを浮かべる。

「あ、当たり前だよ！僕、お兄ちゃんが殺されたなんて聞いたら……！」

「でもまぁ、もういいんだ……こればっかりは仕方ねぇから」

ランスはふぅと息をつく。

ユウはその結末に納得できなかった。

この人は、今まで親からの暴力を受けながら育って、周りからも虐げられて、散々苦しみながら生きてきたというのに━━━━━━━━━━━━━━━。

「ま、そこに関しては聞かねぇでくれよ。胸糞悪い話だからな」