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部屋に入った途端、空気が、雰囲気が変わった。
今までで感じたことのない雰囲気に違和感を覚えるも、ユウは周囲を警戒しながらオルゴールを探す。
部屋には女の子の人形やフリフリのドレスが置かれている。
そして、ユウの探しているオルゴールは、窓のすぐ近くに置かれている机の上にあった。
石膏で模られた小さな天使のオルゴール。
その音色はユウの心に寄り添ってくれるような、優しい音だった。
しばらく聴き入っていると、さび付いたねじがこすれる音がし、オルゴールは止まった。
「？なんだろ…これ」
ユウはオルゴールの近くに乱雑に置かれた開きっぱなしのノートを見つけた。
ノートに書かれた文字は一階の部屋で見つけた紙に書かれている文字の筆跡と似ている。
あの日記の続きだ、と確信する。
「勝手に見てごめんなさい」と謝りながら、ユウはノートを手に取った。
＊
わたし も おとうさん の やくに たちたくて
かんじゃさん の かんびょう を したい って いったけど
みのる は まだ ちいさい から だめだよ と
てつだわせてくれなかった
くやしい くやしい
やくにたてない じぶんが くやしい
＊
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作者名：あまちゃん | 作成日時：2023年4月9日 22時
