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ユウは息を殺し、階段の段差のところで身をかがめる。
普通に前を見て歩いていればたいてい見つかることは無い場所。
ユウにはこの方法しか思いつかなかった。
「どうか気づかれませんように」と心の中で願いながら少女が通り過ぎるのを待つ。
少女は階段のところで立ち止まるとぼそぼそ何かをつぶやいている。
「繝溘ヮ繝ォ縺梧が縺?%縺ィ縺励■繧?▲縺溘°繧峨>縺ェ縺上↑縺」縺。繧?▲縺溘?窶ヲ?溯ャ昴k縺九i險ア縺励※繧医♂窶ヲ」
少女の声はどこか悲しそうだった…が、ひとつ気になっていたことがある。
少女は何故頭部がないのに言葉を発することができる?
そもそも発しているのではなくテレパシーで自分の脳内に直接語り掛けているのか?
うーんと頭をひねっていると少女は歩き出した。
ユウは少女の姿が見えなくなったのを確認し、そろりそろりと足を動かし、オルゴールのある場所を探す。
一階と同じく長い廊下をひたすら歩く。
途中、誰かから見られているような気がしたが、あまり気にとめなかった。
自分がきっと気にし過ぎなのだ。
そう思わないと自分の心が恐怖で限界を迎えそうだった。
重い足取りで屋敷を歩いているとオルゴールの音が大きくなってきた。
そして一つの部屋の前についた。
何故かその部屋だけ扉が開いている。
ユウは廊下と部屋の中に誰もいないことを確認し、部屋の中へと足を踏み入れた。
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作者名:あまちゃん | 作成日時:2023年4月9日 22時