孤独な羊に愛を添えて (ページ21)

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彼女は誰なんだろうか……。

ユウはじっとその少女を見つめてみる。

透き通るような肌に、綺麗な青い瞳をしている。まるで人形のように整った顔立ちをしており、金色の髪は肩まで伸びていて、彼女の動きに合わせてさらさらと揺れ動いている。

とても可愛らしい女の子だが、どこか大人びた雰囲気を感じさせる不思議な子だと思った。

ローリーが彼女に話しかけた。

「やぁセレア、そうだよ。彼、ここにくるのは初めてなんだ」

どうやら彼女達は知り合いのようだ。

「そうなんだね。初めまして！僕はセレアだよ！」

そう言って、その子はユウに向かって手を差し出した。ユウはその手を握り返す。

「初めまして……僕はユウです……」

彼は緊張した様子で自己紹介をした。

「...！君、暖かいね！ローリー、もしかしてこの子ニンゲン？！」

「うん。そうだよ」

セレアはローリーの返事を聞くなりキャーッと黄色い声を上げた。

「僕、暫くニンゲンに会って無かったから、いつかこの世界で会うのが夢だったの！ねぇユウ、もっとこっちに来てよく見せて！！」