孤独な羊に愛を添えて (ページ17)

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「ずっと...？」

ユウはローリーが自分よりも年下であったことよりも"ずっと"という単語が引っかかった。

「そう、ずっと。」

「...どういうこと……？どうして、ずっと12歳なの...？」

「ああ、それはね、僕が死ねない体だから。」

「……え？」

「だから、僕はもう死んでるの。」

「し、しし、し、しししししししんでる？！？！え？？？！！」

「この世界に居るのは僕みたいなのばっかりだよ。さっきオムライスを運んできてくれたテレビのおじさんも、あそこでお酒を飲んでいる獣人も、みんなね」

ユウは改めて店員やお客さんの顔を見るも、お客さんさんに笑顔で接客していたり、互いに肩を組み合って酒を飲んでいたり、とてもそのようには見えない。

「……え？え？ど、どうなってるの？！一体……」

「この世界はね、死んだ者たちが集まるところなんだよ。それも、人間に憎悪の気持ちがあったり、未練があったりする者がね」

「……え？」

未だに状況が把握出来ず、混乱するユウ。

「つまり、此処は天国でも地獄でもないんだ。ただの死者の国。でも、天国や地獄の代わりとして存在しているだけ。」

「……」

「だから、ここには沢山の人や動物、色んなのがくるよ」

「じゃ、じゃあさ、僕は死んじゃったってこと？もう戻れないってこと？」