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少年が口をもごもごさせていると、ドアのベルがカランコロンと鳴り、誰かが入ってきた。




少年は思わずドアの方を見る。




そこには少年と同じくらいかそれより少し年下位の男の子が立っていた。




男の子はフードを被っていて顔はよく見えないが、口元は笑っていた。




「いらっしゃいませ、おひとり様ですか?」




店員が、先程少年に投げかけたセリフを男の子に投げかける。




男の子は店員の横にいる僕をチラリと見た。




そしてすぐに視線を前に戻し、




「いいや」




と言った。




店員はその返事を聞くなり




「かしこまりました、2名様ですね!」




と言い、テーブル席へと案内してくれた。




僕はただ黙ってついていくしかなかった。




テーブルにつくと店員はメニュー表を置いて




「ごゆっくりどうぞ」




とだけ言い残し、どこかへ行ってしまった。

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作者名:あまちゃん | 作成日時:2023年4月9日 22時

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